ランドローバー、新型「レンジローバースポーツ“HST”」をニューヨークショーで世界初公開
2016年モデルも発表
ランドローバーは、新型「レンジローバースポーツHST」を、4月1日に開幕する『ニューヨークオートショー2015』で世界初公開する。
「HST」は、改良型3リッターV6スーパーチャージドガソリンエンジンをはじめ、独自のシャシーセッティング、特別なデザイン的要素が盛り込まれ、ハイパフォーマンスな「レンジローバースポーツ」のドライビングエクスペリエンスを強化したモデル。
レンジローバースポーツ担当ビークルプログラムディレクター、デイヴィッド・ミッチェル氏は「『レンジローバー・スポーツ HST』の導入により、ラインアップが拡充され、お客様により多くの選択肢を提供することができるようになります。既存の3リッターV6スーパーチャージドモデル(最高出力340PS)と、5リッターV8スーパーチャージドモデル(最高出力550PS)の中間に位置し、強化されたV6エンジンがもたらすハイパフォーマンスは、高い評価を得ている『レンジローバースポーツ』の快適性と洗練性とも調和します」と述べている。
「レンジローバースポーツ」2016年モデルはニューヨークオートショー2015で展示し、新開発のジェスチャーテールゲート、オートマチックアクセスハイトの導入を含む、数多くの改良点も紹介する。
新型「レンジローバースポーツ HST」の特徴
新型「レンジローバースポーツ HST」は、ユニークなエクステリアデザインと充実したインテリア装備を特徴とし、ダイナミックなエクステリアデザインのハイパフォーマンスラグジュアリーSUVである。
【エクステリア】
「HST」人目を引くブラックをテーマとした。ステルスパックのライトを採用しており、ヘッドライトとテールランプには非反射の表面加工が施されている。加えて、サントリーニブラックのコントラストルーフと新設計のスポイラーとともに、ラグジュアリーSUVに決然とした存在感を与えている。
個性的な21インチのアロイホイールは、「HST」だけの特別なダークグレイのサテン仕上げで、赤いブレーキキャリパーを備えた改良版ブレーキを引き立てる。22インチのステルスアロイホイールもオプションで選択可能。
ボンネットとフロントウィングベント、グリルとフォグランプベゼルはすべてグロスブラック仕上げとし、同様の仕上げを、ボンネットの先端とリアテールゲートを飾る「Range Rover」のレタリングにも施している。さらに立体的な造形のロアドアパネルと、バンパーの細部を装飾する追加ベントも装着した。
ダイナミックパックを採用した「レンジローバースポーツ」の他のモデルと同様、「HST」にも赤い「Sport」のバッジをリアに取り付けているのに加え、フロントウィングベントにはユニークな「HST」のバッジが装着される。
【インテリア】
インテリアで目を引くのは、贅沢なオックスフォードレザーでトリムされたデュオトーンのシートである。そして、コントラストを描くダッシュボード、全面エボニーのドアトリムとセンターコンソール、スタンダードなエボニーのヘッドライニングの組み合わせは、「HST」独特の空間を創り出している。上質なレザートリムは、オプションで全面エボニーとすることに加え、エボニーと4色のいずれかを組み合わせることができる。
ダッシュボード、カーペットマット、TFTインストルメントパネルに配した「HST」特製バッジは、ハイパフォーマンスにフォーカスしたラグジュアリーモデルであることを強調する。また、スポーティな要素は、ステアリングホイールに取り付けられたノーブルクローム仕上げのパドルシフトや、個性的に輝く「Sports」ペダルにもおよぶ。一方、アルミニウム製のインテリアトリムは、テクスチュアのある「Sports」仕上げを採用した。
【エンジン】
従来比40PS増の最高出力380PSを発揮するランドローバー製3リッターV6スーパーチャージドガソリンユニットを搭載。
【シャシーセッティング】
レンジローバースポーツが誇る快適性と洗練性を妥協することなく、ドライビングエクスペリエンスにフォーカスし、シャープなレスポンスを実現している。サスペンションを細部にわたって変更することで、ボディのロールを低減し敏捷性を向上させ、その一方で改良型ブレーキに20インチのディスクを用いて走りの信頼性を高めた。
【トランスミッション】
「HST」はシングルレンジのトランスミッションを採用している。ランドローバーのエンジニアリングチームは、テレインレスポンスに同モデルのための独自の設定としてダイナミックモードを考案し、オンロード走行に合わせて、サスペンション、電動パワーステアリング(EPAS)、その他の電子システムを最適化した。シフトレバーとステアリングレスポンスを車両の変化に合わせながらも、電子制御式ダンパーのコントロール強化とアクセルペダルのレスポンス改善を実現させている。
「レンジローバー・スポーツ」2016年モデルの特徴
「HST」に加え、実用性と魅力の強化に注力した「レンジローバースポーツ」2016年モデルも発表。ランドローバーは、2016年モデルへの改良点の一環として、SDV8ディーゼルエンジンにスタート/ストップ技術を導入。EURO6排出ガス規制の対象となる市場に投入する最新式のSDV6ハイブリッドエンジンは、CO2排出量を169g/kmから164g/kmに低減させる。
「InControlTM Remote」は2016年モデルから「InControlTM Protect」に名称変更するとともに技術をグレードアップさせ、より便利な機能を提供する。「InControlTM Protect」により、オーナーは車から離れた場所にいる場合でも燃料残量を確認できるほか、万一の事故が発生した場合は、緊急サービスへの通報や、ランドローバーアシスタンスへの連絡が自動的に行われる。
新開発の「InControl Remote Premium」サービスは、車から離れた場所にいるオーナーが、ドアの施錠/開錠やアラームのリセットができたり、混雑した駐車場で自分の車を見つけやすくするために車のホーンを鳴らしたりライトを点滅させたりすることができる。ランドローバーのリアビューカメラとサラウンドカメラは、より鮮明な画像を映し出すよう改良している。
「レンジローバースポーツ」2016年モデルはオフロード走破能力を強化すべく、テレインレスポンス2を装備したオールテレインプログレスコントロール(ATPC)を全てのグレードに標準で搭載。車が停車しドアが開けられると、自動的に車高を下げる新開発オートマチックアクセスハイトも標準装備し、車両への乗降をしやすくした。
さらに、車両後部の下で足を左右に動かしテールゲートをハンズフリーで操作できるジェスチャーテールゲートを採用し、実用性を高めている。ツインセンサーを搭載しており、縁石がある場合でもテールゲートを作動させることが可能で、このシステムは牽引バーとも完全に互換する。
また、パーソナライズ用オプションの選択肢が広がり、アクセサリーの種類も増えた。新たに導入するカーボンファイバーパックの場合は、サイドベント、テールゲートトリム、ドアミラーカバー、フロントグリルサラウンド、フォグランプベゼル、ボンネットベントが高光沢のラッカー仕上げとなる。
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