三菱 新型デリカD:5 ディーゼル 燃費レポート|SUVみたいなミニバン、新型「デリカD:5」の実燃費を計ってみた(3/5)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:和田 清志・MOTA編集部
三菱 新型デリカD:5 ディーゼル 実燃費レポート|郊外路編
■三菱 新型デリカD:5 ディーゼル 郊外路での実燃費:18.3km/L
余裕が嬉しいディーゼルエンジン、そして乗り心地も良好
三菱 新型デリカD:5 ディーゼルの実燃費|郊外路編 | ||
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郊外路実燃費 | WLTCモード燃費 | |
新型 デリカD:5 | 18.3km/L | 12.7km/L |
(参考)旧型 デリカD:5 | 13.6km/L | ーー |
郊外路の実燃費は18.3km/Lを記録した。WLTCモード郊外路燃費が12.7km/Lだから、かなり良好な数値である。テストは深夜の時間帯ということもあり、交差点の信号も点滅になっていたり、前後に走るクルマもほとんどないなど、1500回転くらいでただただ淡々と走るのに適した状況ではあった。また外気温も19度から17度程度で過ごしやすく、ほとんどエアコンが稼動していなかった点も、燃費計測には有利だった。
ディーゼルエンジンの余裕と、良好な乗り心地で、家族や仲間を乗せて郊外路をのんびりと走るのがとても楽しそうなデリカD:5。とはいえ、全高1875mm、車両重量約2トンの背高・重量級モデルで、加速・減速すれば前後の姿勢変化はそれなりにあるし、カーブを曲がる際にも車体は傾く。
ルーズなステアリング操作でもそれなりに走ってはくれるが、それでは同乗者をあっという間に酔わせるだけだ。筆者は別の取材でそれなりの距離をデリカD:5の後席で過ごしたが、クルマの動きに対し、体が動きやすい傾向にあると感じた。少し後席シートの形状が平板なのだ。例えばもう少し座面の前端をあげ、もっと深く腰掛けられるようにし、腰回りのサイドサポートをもっとして欲しい。クルマの姿勢変化にも対応出来て、乗員の疲労も軽減する、より良いシートになると思う。ロングドライブを積極的にしたくなるような良いクルマが出来たのだから、ここはぜひ改善を望みたい。
ともあれデリカD:5のドライバーは、まず運転席のシートポジションやステアリング位置を適正に合わせること。そしてペダルやステアリングの操作は繊細かつ丁寧にしてあげるべし。それだけでデリカD:5は見違えるほど綺麗に走ってくれる。
三菱 新型デリカD:5 ディーゼル 実燃費レポート|高速道路編
■三菱 新型デリカD:5 ディーゼル 高速道路での実燃費:19.5km/L
ロングドライブの快適度がグンと増した
三菱 新型デリカD:5 ディーゼルの実燃費|高速道路編 | ||
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高速道路実燃費 | WLTCモード燃費 | |
新型 デリカD:5 | 19.5km/L | 14.2km/L |
(参考)旧型 デリカD:5 | 14.0km/L | ーー |
新型デリカD:5は、高速道路でもWLTCモード高速道路燃費14.2km/Lを上回る実燃費記録19.5km/Lをマークした。ちなみに旧型デリカD:5の高速道路実燃費は14.0km/L。これも当時のJC08モード燃費13.0km/Lを上回り、やはり記録を出している。
燃費が良好だったのは、オートマチックの8速化(旧型デリカD:5は6速)が効いているようだ。燃費テスト時は使用しなったが、旧型には搭載されなかったレーダークルーズコントロール(ACC:全車速追従型クルーズコントロール)との組み合わせで、長距離移動での快適さも増している。ちなみに高速走行時の車線内維持を保つステアリング制御機能はなく、車線逸脱警報システム(LDW)のみが備わっている。
加速時のシフトアップもスムーズで、多段ATならではの小気味良さはドライバーの密かな楽しみとなるだろう。それなりにエンブレも効くので、少し混雑してきたような状況での速度維持も容易だ。他のシチュエーション同様、快適な乗り心地も印象的で、見晴らしの良さと相まって非常に気分良くドライブすることが出来る。
ちなみに運転席から眺めるインパネ回りの様子は、旧型デリカD:5とはまるで大違いだ。従来型の力強くスクエアな形状もデリカD:5のキャラクターには合っていたが、質感の高さは新型が圧倒的。10.1型大型モニターの専用ナビゲーションシステムは、スマホライクの操作性で使い勝手が良い。USBポートはシフト下にオプションで装着可能で、スマホを充電しながらポンと置いておけるような収納もちょうど横に用意されている。ただしUSBポートがひとつしかないのは多人数乗車可能なモデルとしては物足りないところ。ちなみにDC12Vのアクセサリーソケットは2カ所、AC100V(100Wまで)のコンセントは1か所それぞれ用意されている。
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