三菱 エクリプスクロス燃費レポート|デザイン重視のクーペスタイルSUVの実燃費やいかに!?(5/6)

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三菱 エクリプスクロス実燃費レポート|総合評価

三菱 エクリプスクロスの平均実燃費:12.5km/L

三菱 エクリプスクロス実燃費レポート|総合評価
車種名実燃費パワートレイン

三菱 エクリプスクロス

2018年4月計測

12.5km/L

4WD/1.5Lガソリンターボ

トヨタ C-HR

2015年5月計測

13.7km/L

4WD/1.2Lガソリンターボ

スバル XV

2017年6月計測

13.5km/L

4WD/2.0L NA

エクリプスクロスは、価格や燃費を除けば堅実なSUVクーペに仕上がっていたので、デザインや乗り心地が気に入ったのであれば十分お勧めできる。

また、エクリプスクロスはSUVクーペでありながら適度なサイズで、キャビンスペースの広さ、SUVらしい見晴らしの良さ、悪路走破性をうまく調和させていることも高く評価でき、苦しい時期が続いた三菱自動車復活への狼煙として成功を願いたい。

燃費の件に関しては、発表の際に明言されたプラグインハイブリッドや噂程度ではあるがディーゼルエンジンの追加で補えるだろう。欲を言えば、既存の車で例えるなら日産 ジュークの1.6リッターターボ車のようなハイパワーエンジンを積んだバリエーションがあっても面白いと思う。

三菱 エクリプスクロスとは

三菱自動車はここ数年日本市場向けの新型車がなかったのに加え、2016年に発覚した燃費不正問題、それに伴う日産傘下入りなど、非常に厳しい時期が長く続いていた。その苦しい中、冒頭で書いたように久々の新型車として登場したのがエクリプスクロスだ。

エクリプスという車名は、1989年から2012年までアメリカで生産され、主に北米で人気車となった2ドア車にも使われたこともあった。(初代から3代目モデルまでは日本でも販売され、エクリプスは「日食」を表す英単語)

エクリプスの名を引き継ぎ、2017年3月のジュネーブモーターショーでの初公開以来、各地でのイベントなど1年近い長いプロモーションを経て登場したエクリプスクロスのコンセプトは、「スタイリッシュなミドルクラスのSUVクーペ」である。

三菱自動車のSUVの中でエクリプスクロスの車格を考えると、RVRとアウトランダーの中間に位置し、この2台に対しスペシャリティなSUVというキャラクターを持つ。

プラットフォームは三菱自動車が2005年登場のアウトランダーの初代モデル以来、SUVの要素も持つミドルミニバンのデリカD:5やランサーエボリューションXといった多くの登録車で採用する、GSプラットフォームと呼ばれる使い慣れたものを採用。

登場から10年以上経ったプラットフォームではあるが、エクリプスクロスの開発に当たりエンジンルーム内のストラットタワーバーの装着、ドアやゲート開口部などへの構造用接着剤の使用といったボディ剛性の向上、サスペンションの見直しといった細かな改良が多岐に渡って施されている。

エンジンは新開発の1.5リッターターボを採用

エンジンは1.5リッター直4ターボ(最高出力150馬力&最大トルク24.5kgm)のみの設定となる。このエンジンは「1.5リッターターボで2.4リッターターボ並の動力性能を持つ」というダウンサイジングターボコンセプトで新開発され、直噴とポート噴射を併用する点が大きな特徴だ(日本仕様はレギュラーガソリン指定)。トランスミッションは8速スポーツモードも持つCVTで、アイドリングストップも装備する。

駆動方式は全グレードにFFと4WDが設定される。特に4WDは、三菱自動車らしく前後駆動力配分を路面状況に応じてオート、スノー、グラベルの3つから選べる機能や、左右輪の回転速度をブレーキで制御するAYCに加え、ABSとASC(横滑り防止システム)も統合制御を行うS-AWCとなっており、特に滑りやすい路面での安定性と曲がりやすさを高い次元で両立している。

カタログに載るJC08モード燃費はFFが15.0km/L、4WDが14.0km/Lで、エコカー減税には残念ながら対象とならない。

自動ブレーキに代表される予防安全装備や運転支援システムはグレードによって異なる部分もあるが、”e-Assist”と呼ばれるレーザーセンサー、ミリ波レーダー、単眼カメラからの情報を基盤としたパックが装備される。

”e-Assist”には歩行者にも対応する自動ブレーキ、車線逸脱警報、夜間遠くまで見通せるハイビームを積極的に使うオートマチックハイビーム、ギアの選択を誤ってコンビニなどの店舗などに突っ込む事故を防ぐ誤発進抑制機能(前進、後退ともに対応)に加え、上級グレードには停止まで対応する先行車追従型のアダプティブクルーズコントロール、ドアミラーの死角になりやすい斜め後方を監視し進路変更の際などの事故防止に絶大な効果がある後側方車両検知システム、バックで車を出す時の事故防止に役立つ後退時車両検知警報システムが標準装備、もしくはオプションで設定される。

自動ブレーキの性能は、同等の性能を持つと思われるアウトランダーPHEVの結果を見ると、停止車両に代表される物体に対しては50km/h、日中であれば成人の歩行者に対しても単純な飛び出しには20km/h、駐車車両などの陰からの飛び出しにも30km/hでの停止が確認されており、エクリプスクロスも並レベルの自立自動ブレーキの性能を備えていると想像される。

グレード体系はベーシックなM、上級のG、最上級のGプラスパッケージの3つで、Gプラスパッケージにはスマートフォンをつなぐとナビ機能やオーディオ機能が使えるSDA(スマートフォン連携ディスプレイオーディオ)が標準装備となる。

三菱 エクリプスクロス主要スペック

三菱 エクリプスクロスの主要スペック
車種名エクリプスクロス

グレード

Gプラスパッケージ

駆動方式

4WD

トランスミッション

8速スポーツモードCVT

価格(消費税込)

3,095,280円

JC08モード燃費

14.0km/L

全長

4,405mm

全幅(車幅)

1,805mm

全高(車高)

1,685mm

ホイールベース

2,670mm

乗車定員

5人

車両重量(車重)

1,550kg

エンジン

直列4気筒16バルブDOHC

排気量

1,498cc

エンジン最高出力

110kW(150PS)/5500rpm

エンジン最大トルク

240N・m(24.5kgf・m)/2000~3500rpm

燃料

無鉛レギュラーガソリン

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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