メルセデス・ベンツ E250CGI 500km実燃費レビュー【vol.3 200-300km】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
どんな状況でも際立った扱い易さ
津南町に入ったところで、ちょうど東京から200km。平均燃費は、11.3km/L。アップダウンを伴った峠をいくつも抜けてきたから、少し余分に燃料を使ったわけだ。それでも、11km/Lを超える値は優秀だ。
国道117号を南西に走っていく。おおむね、信濃川(と途中で名前の変わる千曲川)沿いを進む。冬の澄み切った空気が信越地方の山々をクリアに浮き立たせている。
集落と集落の間を通り、うっかりしていたら進むべき方向を間違え、片側一車線のところでUターンを余儀なくされた。空き地にE250CGIを乗り入れ、前後左右を確認しながら、ハンドルを目一杯切ってバック。
E250CGIに限ったことではないが、メルセデスはこういう状況での扱い易さが際立っている。
ギアをリバースに入れ、上半身をひねって後ろを向き、真後ろと左右のリアウィンドウから外に人やクルマ、自転車、その他の障害物がないかを確認し、踏んでいたブレーキを緩めてスロットルペダルを踏み込んで、ソロリソロリと曲がりながら後ろへ下がる。
一連の動作には、視界だけでなく、運転姿勢などをも連携させた使いやすさが求められる。前方に走る場合の視界には問題ないが、バックする時に斜め後ろが見えにくいクルマは少なくない。
あるいは、普通に走る際には、身体をよくサポートしてくれるシートが、上半身を後ろにひねりにくいクルマもある。
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