バカ売れの「ダイハツ キャスト」燃費もライバル車を超えるか!?[実燃費レポート](2/6)

バカ売れの「ダイハツ キャスト」燃費もライバル車を超えるか!?[実燃費レポート]
ダイハツ キャストスタイル 海ほたるにて ダイハツ キャストスタイル 海ほたるにて ダイハツ キャストスタイル 茂原長南インターにて ダイハツ キャストスタイル 高速道路における燃費は21.9km/L ダイハツ キャストスタイル 郊外路にて ダイハツ キャストスタイル 郊外路にて ダイハツ キャストスタイル 郊外路にて 画像ギャラリーはこちら

今回の燃費テストには「キャストスタイル」を起用

基本的な車の構造、骨格は現行ムーヴと共通する部分が多く、大きなクルマから小さなクルマへと乗り換えるダウンサイザーでも満足できる軽自動車を目指すべく採用された軽量高剛性ボディ骨格構造「D monocoque」、快適な乗り心地と高い安定性を実現する「D suspension」といった新技術が特徴となっている。

ダイハツ キャストスタイル

エンジン、トランスミッションといったパワートレーンも基本的には現行ムーヴと共通で、エンジンは660cc 3気筒のNA(最高出力52馬力&6.1kgm)とターボ(64馬力&9.4kgm、キャストスポーツはターボのみの設定)の2つで、同社のミライースで培われた徹底的な摩擦抵抗の低減や減速時のエネルギーをバッテリーに貯めオルタネーター(発電機)の負担を減らすオルタネーター回生制御、アイドリングストップなどから構成されるイーステクノロジーが盛り込まれている。

トランスミッションは、軽乗用車では現在探すのが難しくなったCVTで、CVTにはエンジン始動からの暖気の時間を短くすることで燃費向上に貢献するCVTサーモコントローラーなどが採用されている。

結果、JC08モード燃費は軽ハイトワゴンでは飛び抜けた数値ではないが、キャストスタイルとキャストアクティバのNA車で「30.0km/L」(FF)、キャストスタイルとキャストアクティバのターボ車で「27.0km/L」(FF)、キャストスポーツが「24.8km/L」という数値をカタログに載せる。

エコカー減税でもNAのFF全グレードが取得税と重量税の免税、NA車の4WD全グレード、キャストスタイルとキャストアクティバのFF+ターボの組み合わせが取得税80%、重量税75%軽減、4WDのターボ全グレードとキャストスポーツが取得税60%、重量税50%が適応となる。

ダイハツ キャスト

ユーザーの関心が急速に高まっている自律自動ブレーキに関しては、キャストにも今年4月から同社のムーヴとタントに採用されている、低速域を担当するレーザーセンサーと視覚としての情報を収集する単眼カメラを組み合わせた「スマートアシストII」を採用し、幅広く設定される。

機能としては50km/h以下で作動し、30km/h以下であれば高い衝突回避の可能性を持つ緊急ブレーキ機能(歩行者に対しては作動しない)、車両に対しては100km/h以下、歩行者に対しては50km/h以下のスピード域で衝突の可能性をインフォメーションで知らせてくれる衝突警報機能、車線逸脱警報機能、前方と後方の誤発進抑制制御機能、先行車発進お知らせ機能の5つから構成される。

性能としては30km/h以上のスピードでは作動しないレーザーセンサータイプが多い軽自動車の中では、スズキのスペーシアとハスラーに付くような2つのカメラを持つタイプとは大きな差があるものの、トップのスズキスペーシアとハスラーに次ぐ2番手のポジションにある。

今回の燃費テストではNAエンジンを搭載するキャストスタイルのベーシックグレードにスマートアシストIIが付くX“SA II”(JC08モード燃費30.0km/L、128万5,200円)を起用。

テストは11月13日(金)の午前7時に開始し、午後2時半頃に帰京するというスケジュールで実施。天候は曇り時々晴れ、風は強め、最高気温15度というコンディションで、交通状況は時間帯が速かったこともあり非常にスムースであった。

燃費測定の基本ルール

・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用

・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行

・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定

・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行

試乗ルート1「高速道路」

試乗ルート1「高速道路」

首都高速都心環状線芝公園ランプから首都高湾岸線を経由し、東京湾アクアラインから最近開通した圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。

道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約70km。

試乗ルート2「郊外路」

試乗ルート2「郊外路」

茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。

道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。

試乗ルート3「市街地」

試乗ルート3「市街地」

千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通りを経由し、オートックワン編集部に戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。

平均時速は15~18km/h程度で、イメージとしては混んだ東京都内の道に近い。道のりは約55km。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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