【燃費】スズキ ハスラー 燃費レポート／永田恵一(5/5)

スズキ ハスラー 燃費レポート【総評】

スズキ ハスラー 総合燃費／23.5km/L

ハスラーは高速道路や市街地、一般道の各区間で文句のない燃費を記録したことはもちろん、普通の軽自動車ではあるけれども、乗っていて“明るい気持ちになれる”という心理的な部分（むしろこちらの方が大きいかもしれない）で非常に魅力的なクルマであった。

それは、ショーウィンドウに写るとその姿を思わず見てしまうスタイルなのか、インテリアの雰囲気なのか結論付けることは難しいのだが、燃費テストという取材のなか、決して遊びではないのにも関わらずハスラーに乗っている時間そのものが非常に楽しく感じられたのだ。

“クルマを買う”ということは「今までのクルマが故障などで使えなくなった」「生活の変化により、他ジャンルのクルマが必要になった」という要素はもちろん大きいものの、それだけではなく「このクルマを買ったら生活が楽しくなりそう」「新しい世界があるかも知れない」といったことを期待している方も意外と多いはず。

個人的には、クルマの楽しさや新しい世界というのは「運転するのが楽しい」でも「使い勝手がいい」でも、どんな理由でも良いと思っているのだが、ハスラーは昔で言えば初代オデッセイ、今のクルマで言えば密かに売れているカングーといったクルマに共通するものを持っている。

そんなことを考えると、今年は雪が多かったことも追い風となっているのか、ハスラーが爆発的な売れ行きとなっているのもよく理解できる。

最後に1つだけ要望を挙げれば、ハスラーは軽自動車でありながらトコトコと遠くまで行きたくなる雰囲気を持つクルマであるだけに、ホンダの軽自動車のようにクルーズコントロールが設定されれば、さらに魅力的なクルマになるのではないのだろうか。

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燃費レポートでは、昨今クルマ購入の目安となっている燃費へフォーカスし、燃費を売りにした新型車を使用して高速道路、郊外路、市街地など様々な道路状況で実燃費をテスト。丁寧かつ時間を掛けて燃費計測を行うレポート記事です。