【燃費】スズキ ハスラー 燃費レポート/永田恵一(1/5)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:和田清志/永田恵一
【燃費】スズキ ハスラー 燃費レポート/永田恵一
スズキ ハスラー フロントイメージ スズキ ハスラー フロントフェイス スズキ ハスラー リアイメージ スズキ ハスラー サイドイメージ スズキ ハスラー エクステリア スズキ ハスラー スズキ ハスラー フロントフェイス スズキ ハスラー  フロントフェイス(ライト点灯) スズキ ハスラー ヘッドライト スズキ ハスラー テールランプ スズキ ハスラー テールランプ 画像ギャラリーはこちら
スズキ ハスラー フロントイメージ

昨年、2013年12月の発表以来、納期が半年待ちにも及ぶほどの人気車となっている「スズキ ハスラー」。ハスラーは、最近では珍しい軽のクロスオーバーである。

ハスラーは、そんなスタイルに加えて華やかなボディカラー、ホワイトやオレンジなど明るい配色が施されたインテリア、遊び道具を運ぶ際に便利な機能をたくさん盛り込んでいる点など、カラフルで遊び心に溢れたクルマであることも大きな特徴となっている。

ハスラーは、スズキの軽乗用車用プラットフォームが採用されており、最低地上高が引き上げられている。その最低地上高は、FF車同士で比べるとワゴンRの155mmに対してハスラーは180mmと25mm高いため、雪道や軽めのオフロードであればお腹(クルマの床)を擦る不安なく走る事が出来る。

さらに中級グレードの「G」、上級グレードの「X」の4WD/CVT車には、急な下り坂でもペダル操作無しで速度(約7km/h)を一定に保ってくれる“ヒルディセントコントロール”、滑りやすい路面でのスタート時に片輪が空転した際に空転した側のタイヤのブレーキ制御を早めることで発進をサポートする“グリップコントロール”も装備される。ちなみに、ヒルディセントコントロール、グリップコントロール共に軽自動車では初の採用となる。

スズキ ハスラー フロントフェイススズキ ハスラー リアイメージスズキ ハスラー サイドイメージスズキ ハスラー  フロントフェイス(ライト点灯)スズキ ハスラー
スズキ ハスラー エンジンルームスズキ ハスラー 助手席下のリチウムイオンバッテリー

エンジンラインナップは、660ccの3気筒NAエンジン(52ps)とターボエンジン(64ps)、トランスミッションは「CVT」に加え、NAの「A」(ベースグレード)と「G」には「5速MT」も設定されている。

スズキの燃費向上に関する技術も、ハスラーにはふんだんに盛り込まれている。

減速エネルギーを使い、発電した電力を12Vバッテリーと助手席下のリチウムイオンバッテリーに貯めることの出来る“エネチャージ”。13km/hのスピードでエンジンが止まる“新アイドリングストップ”。エアコンの構成部品であるエバポレーターに蓄冷材を入れることで、夏場のエンジン停止中でも冷風が出る時間を延長する“エコクール”などだ。

ただし、アイドリングストップに関しては進化を遂げており、空調の使い方(燃費優先、標準、快適優先)によってアイドリングストップの作動状況を変更できる“アイドリングストップ 空調設定カスタマイズ機能”がハスラーには新たに装備されていることも覚えておきたい。

カタログ燃費については、最近のスズキのクルマらしく、NAのFF・CVTで「29.2km/L」(アイドリングストップ付)、ターボのFF・CVTで「26.8km/L」(いづれもJC08モード)という素晴らしい値がカタログに載っている。

スズキ ハスラー エクステリア

今回のハスラー 実燃費テストでは、NAエンジンを搭載する「X」(FF/136万9,200円/29.2km/L(JC08モード燃費)を採用した。

テストは2月28日(金)の早朝にスタートし、午後3時ごろに戻ってくるスケジュールで実施された。天候は「曇りのち晴れ」で、最高気温は4月上旬並みの18度まで上がる暖かい日であった。

道路状況も月末の金曜日ということでいかにも混雑しそうなイメージであったが、実際には混雑は比較的少なく、天候、道路状況ともに比較的恵まれたコンディションとなった。

なお、前述した“アイドリングストップ 空調設定カスタマイズ機能”は標準を選択している。

燃費測定の基本ルール

・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用

・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行

・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定

・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行

試乗ルート1「高速道路」

スズキ ハスラー 実燃費試乗ルート1「高速道路」

首都高速都心環状線芝公園ランプから首都高湾岸線を経由し、東京湾アクアラインから最近開通した圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。

道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約70km。

試乗ルート2「郊外路」

スズキ ハスラー 実燃費試乗ルート2「郊外路」

茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。

道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。

試乗ルート3「市街地」

スズキ ハスラー 実燃費試乗ルート3「市街地」

千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通りを経由し、オートックワン編集部に戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。

平均時速は15~18km/h程度で、イメージとしては混んだ東京都内の道に近い。道のりは約55km。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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