ホンダ 新型アコードハイブリッド 燃費レポート(1/5)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:オートックワン編集部/永田恵一
ホンダ 新型アコードハイブリッド 燃費レポート
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新型アコードハイブリッドの真の実力は如何に!?実燃費テストでチェック!

日本ではここ10年くらい存在が薄くなっていた「ホンダ アコード」だが、ホンダのラインナップを世界的な視野で見ると、非常に大きな市場を持つ北米での基幹モデルとなっており、ホンダの立場からすればアコードは「失敗が許されない」と言っても過言ではない程重要なモデルである。

ホンダ 新型アコードハイブリッドホンダ 新型アコードハイブリッド

そのアコードが、2013年6月に9代目モデルへとフルモデルチェンジし、アコードハイブリッドへと生まれ変わった。

アコードは北米で販売される台数が圧倒的に多いだけに、先代モデルあたりから大型化が目についていたが、新型は全長4,915mm×全幅1,850mm×全高1,465mm(先代アコードに対して全長で+165mm、全幅で+10mm拡大)と、格上のトヨタ クラウンをも超えるサイズに成長した。

もっとも、少しややこしい話になるが、先代アコードはヨーロッパ向けアコードの日本仕様であり、新型アコードの正確な前モデルは昨年まで販売されていたインスパイア(現行モデルが出るまで北米ではインスパイアがアコードとして販売されていた)で、インスパイアに比べれば若干小型化されているという見方もできる。

また、新型アコードの日本におけるラインナップは「ハイブリッド」のみ。

そのハイブリッドシステムこそ、新型アコードのハイライトとなるわけだが、その仕組みは従来のアシストタイプのハイブリッドシステム「ホンダ IMA」とは全く異なり、「スポーツハイブリッド“i-MMD”(インテリジェントマルチモードドライブ)」と呼ばれるハイブリッドシステムを採用している。

よりEVに近いハイブリッドシステムを搭載

ホンダ 新型アコードハイブリッド 2リッターDOHC水冷直列4気筒横置エンジン

i-MMDの基本的な構成は、2リッター直4エンジン(143馬力)で発電用モーターを働かせ、その電力で169馬力相当の走行用モーターを駆動する。エンジンは発電が主な役割となり、モーターで走る頻度が増えるため、ハイブリッドカーの中でもより電気自動車に近いのが特徴だ。

また、「スピードが上がってくると電気駆動よりもエンジン駆動の方が効率がいい」というのが現在のハイブリッドカーの定説となっているが、新型アコードハイブリッドではエンジンと駆動系をモーターを介さずに直接駆動するためのクラッチも備えており、おおよそ70km/h以上のスピードになるとエンジンのみで走る頻度が増える。

従って走行モードとしては、

(1)バッテリー残量が多いと、バッテリーの電気でEV走行する「EVドライブモード」

(2)バッテリー残量が減ってくると、エンジンで発電用モーターを回して出来た電力により駆動する「ハイブリッドドライブモード」

(3)70km/h以上のスピードでは、エンジンでタイヤを直接駆動する「エンジンドライブモード」 という3種類の走行モードを持ち合わせている。

新型アコードハイブリッドのバッテリーは、コンパクトながら充放電性能に優れるリチウムイオンが使われている。容量こそトヨタ プリウスと同等の1.3kwhだが、リチウムイオンなのでニッケル水素のプリウスよりも使える電力の範囲が大きい。

プリウス並の燃費と3リッターV6級の動力性能を両立

ホンダ 新型アコードハイブリッド インパネ

また、ハイブリッドカーなどで重要な電力エネルギー源の1つとなる「回生性能」に関しても、エンジンブレーキに加えてブレーキペダルで減速している際にも減速エネルギーをバッテリーに戻してくれる「電動ブレーキサーボシステム」が採用されており、無駄なくエネルギーを得るための対策も抜かりない。

その結果、JC08モードで「30.0km/L」というプリウスに匹敵する燃費、「199ps」のシステム出力、「31.1kg・m」というホンダが3リッターV6級と主張する動力性能を両立した。

新型アコードハイブリッドのグレード体系は、標準の「LX」(365万円)、「EX」(390万円)で、今回のテストでは「EX」グレードを使用する。

燃費テストは8月7日、前回掲載中の燃費レポート「新型ゴルフ7」と同時にテストした。天候は、車載の気温計が35度以上を示す時間帯も多い猛暑日だ。

燃費測定の基本ルール

ホンダ 新型アコードハイブリッド 燃費テスト出発前

・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用

・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行

・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定

・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行

試乗ルート1「高速道路」

試乗ルート1「高速道路」

首都高速都心環状線芝公園ランプから首都高湾岸線を経由し、東京湾アクアラインから最近開通した圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。

道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約70km。

試乗ルート2「郊外路」

試乗ルート2「郊外路」

茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。

道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。

試乗ルート3「市街地」

試乗ルート3「市街地」

千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通りを経由し、オートックワン編集部に戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。

平均時速は15~18km/h程度で、イメージとしては混んだ東京都内の道に近い。道のりは約55km。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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