日本にない日本車を本格オフロードで試す！／三菱 パジェロスポーツ[タイ三菱] 試乗レポート(4/6)

ディーゼルモデルの静粛性の高さに驚く

今回はいつもの試乗とはちょっと異なり、富士ヶ嶺オフロードコースの中のみの試乗だったが、その実力の高さを垣間見ることができた。

これまでの三菱のクリーンディーゼルモデルは、走りの実力の高さに対し音や振動がイマイチに感じていたが、新型パジェロスポーツはその部分が大きく進化していることを確認。エンジンを始動しても、室内には余計な音は進入してこない上、ステアリングやシフトからの振動はほとんどない。

外で聞いていてもディーゼル特有のガラガラ音が少ないのも嬉しい。むしろ、比較用で乗ったガソリン車のほうが騒がしいかも(笑)。

フレーム式SUVならではの美点を伸ばし、かつ課題もクリアしたバランスの良い走り

ボディ・オン・フレーム、リジットのリアサスと形式だけ見ると、快適性やハンドリングはどうだろう…と思ったが、比較的フラットなコースを走らせた時の印象はこれまでのフレーム式SUVとはちょっと違う。

大きなギャップに対してはストロークを上手に使いながらショックを吸収してくれるが、ハンドリングはフレーム特有のゆるい感じや応答遅れ、ステアリングを切り始めておっとっと…という不安な感じがほとんどないのだ。誤解を恐れずに言えば、パジェロやアウトランダー以上の走りの良さだと思う。これまでは走りのレベルを乗用車的にすると乗り心地がきつく、乗り心地を重視するとハンドリングが…という状況だったが、パジェロスポーツはそのバランスが非常にいいのだ。

パリダカ覇者、増岡浩選手も太鼓判！

「オーソドックスな形式であってもまだまだ進化できます。新型パジェロスポーツではフレームの剛性バランスとサスペンションチューニングはかなりこだわりましたよ」

と語るのは、パリダカ覇者で現在は三菱で車両評価も行なっている増岡浩さん。そんな話を聞いてしまうと、舗装路(一般道や高速道路、ワインディング)での走りもチェックしたくなったが、今回は我慢である(泣)。

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