レクサス IS-F 新型車解説

  • 筆者:
  • カメラマン:島村栄二
レクサス IS-F 新型車解説
エクステリア リアスタイリング フロントビュー リアビュー サイドビュー インテリア フロントシート リアシート ムーンルーフ(チルト&スライド式) パドルシフト F専用シフトノブ 画像ギャラリーはこちら

“F”の定義とは

ヘッドライト&フォグランプ

トヨタは、レクサスブランドからスポーツビートを高揚させる新型IS Fを発表した。「ラグジュアリーブランド レクサスのスポーツ」とは何か?そんな思考の下、ISをベースにクルマ本来の魅力である「運転する楽しさ」を、最先端の技術やサーキットでの鍛錬によって徹底的追求したクルマ、それがレクサス“F”の定義を有する新型IS Fなのだ。“F”の由来は、「クルマは道が鍛える」という考えの下、東富士研究所・富士スピードウェイにおいて徹底的な鍛え込みを実施。“F”とは、そのサーキットの頭文字を表しているのだ。

昇華させるレクサススポーツの独自性

インテリア

デザインは、「Artistic Dynamic&Simplicity」というテーマを掲げ、エクステリアはエンジンフード、フロントグリル、フロントバンパーなどのフロント周りを中心に、一つの大きな塊から削り出した彫刻のような造形になっている。これにより、ISよりも大胆でグラマラスなフロントフェイスを披露する新型IS F。アートの領域にまで高めた独創的なスタイルを表現している。

インテリアは、ホワイト+ブラック+アクセントブルーを“F”のカラーデザインテーマとしている。非日常的な空間を表現するホワイトとブラックの刺激的なコントラストに、効果的に配したブルーステッチの優美な表情、そしてこれらとコーディネートした美しい室内パネルなど、大胆かつ精妙に構成されたインテリア空間が、新型 IS Fのパフォーマンスの高さを物語っている。

ちなみにこの“F”のロゴマークデザインにも深い意味が用意されている。富士スピードウェイの第一コーナーと最終コーナーのカーブ、そしてピットへ入る進入経路のカーブを組み合わせたデザインがあしらわれている。つまり動力、走り、デザインという多岐に渡って“富士”という場所の存在が大きいということをアピールしている。そう、日本の象徴が、新型IS Fの象徴にもなっているのだ。

リアエンブレムエクステリアリアスタイリングフロントビューリアビュー

“瞬感”という価値の具現化へ

V8 2UR-GSEエンジンタイヤ&ホイール

新型IS Fが求めたのは、レーシングドライバーがサーキットを走らせても、一般のドライバーが市街地で乗っても味わえる「運転の楽しさ」だ。

躍動する心臓部は、専用開発された5.0L V8 2UR-GSEエンジン。D-4SやVVT-iなどの最先端技術を投入したLS600hの2UR-FSEエンジンとボア・ストロークなどは共通なものとしながら、エンジン性能を大きく左右するシリンダーヘッド周りを専用開発。さらに、吸気経路の長さを2段階に切り替える従来の可変吸気システムACISに代え、吸気量そのものを変化させるデュアルインテークシステムを採用している。最高出力は311kw(423ps)/6,600rpm、最大トルク505N・m(51.5kgm)/5,200rpmを発揮する。これにより0-100km/hは4.8秒とタイムを達成している。

またレスポンスに関しても、スロットバブルから吸い込んだ空気は、サージタンクに一時的に留め、空気の流れを整えてから各シリンダーへと送り込まれる。新型IS Fではアクセル操作と吸気のタイムラグを可能な限り無くすため、サージタンクの容量を大幅に縮小。空気を留めておかず、アクセル操作と同時にフレッシュエアを供給することにより、鋭敏なレスポンスを実現している。

さらに高速コーナーで強烈な横Gが発生した場合、シリンダーヘッド周りにエンジンオイルが滞留し、オイルパンに戻りにくくなる現象に対応する為に造られた、新開発のシリンダーヘッドスカベンジングポンプを採用している。またこだわりの動力サウンドは、ノイズそのものが発生しない様、クランクシャフトなどの回転部品、ピストンなどの摺動部品の加工精度や組付制度を匠の技と最先端の革新技術の融合により、徹底的に追求している。高回転時のスムーズな回転を実現することにより、ピュアで透き通ったメカニカルサウンドを実現している。

刺激するダイレクト感の追求

F専用シフトノブ

トランスミッションは、新型IS F専用に開発した8速スポーツダイレクトシフトを採用。Dポジションでは滑らかな変速で快適な走行が可能。Mポジションをセレクトすると、サーキットでのスポーツ走行まで想定した、アクセル操作に対するダイレクト感と変速レスポンスを重視したモード制御に切り替わる。

最新鋭の“VDIM”(Vehicle Dynamics Integreted Management)を採用し、Fスポーツモードトータルコントロールスイッチと連動したノーマル、スポーツの2つの制御モードを設定。スポーツモードをONにすると、メーター内のSPORTインジケーターが点灯する。

プレミアムスポーツセダンだけにAMG、M、RSの称号を持つ鉄壁ジャーマンチューンをライバルとする新型IS F。月販目標台数は40台を設定。ターゲットは、「躍動する走りを楽しむ、夢を追い求める人たち」に、この“クルマ”を感じてもらいたいとしている。

“レスポンス”、“サウンド”、“伸び感”の3要素を徹底的に追求した、興奮する走りと、刺激し続ける存在。今レクサスという日本発のラグジュアリーブランドから、ダイレクトに人間の感性を刺激するモンスターアスリートが誕生した。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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