車の「査定だけしたい」は可能! 無料で査定してもらう方法や強引な営業への対処法を解説
- 筆者: 文生伊(あおい)/松浦 広恭
車を売却するか迷っている人は「査定だけしたいけど、査定をしたら売却は必須なのか」「査定だけを受けるとキャンセル料はかかるのか」などが気になりますよね。
当記事では、査定だけを受けて良いのか、査定をするだけの場合の注意点、メリット・デメリット、査定の流れ、査定時にどんな部分を見られるのかなど、初めて査定を受ける人が気になる点について詳しく解説いたします。
また、MOTA車買取は「査定だけ」でも可能ですが、気になるキャンセル料やキャンセル可能タイミングなどについても紹介しています。
車を売るか決まっていなくても「査定だけしたい」は可能
車の査定を受けても、必ず売却する必要はありません。売買契約などを行なっていない限り、一般的には査定における手数料やキャンセル料などの費用は請求されません。
ちなみに車一括査定サービス「MOTA車買取」も“査定だけ”が可能で、キャンセル料は無料です。
そのため、売却を検討中の人で査定だけしたい人でも、車を査定してもらうことは可能です。
査定を行う査定員にとっても、もしユーザーからの査定時の印象が良ければ、実際に売却したいタイミングで指名してもらえる可能性も高まります。
また、家族や友人に勧めてもらうなど会社の宣伝にもなるため、ほとんどの買取業者は、査定を顧客と触れ合う良い機会として捉えられています。
そして、査定後に売却を断られることは買取業者にとってはよくあることです。そのため「断れないのではないか」と心配する必要はありません。
あまり肩肘張らずに、査定だけしたい場合でも見積もりを依頼するとよいでしょう。
愛車の買取相場を調べるなら、車一括査定サイト「MOTA車買取」がおすすめです。
車などの情報を1回入力するだけで、複数の買取店へ同時見積もりを受けられ、入力も最短45秒でできるほど簡単。
「MOTA車買取」なら査定をしたからといって、かならず車を売る必要もなく、査定だけならキャンセルは無料です。
「MOTA車買取」の主な特長は以下の3つ。
※ 同じ買取店から異なる電話番号で連絡がくる場合があります。
※ 一部実車の確認が必要な場合があります。
また、売買契約後であっても“車両引き取り日の翌日まで”は無料でキャンセル可能。手放した後でも「やっぱりやめた」もOKです。
車を売るか迷っている方や車の買取価格が知りたい方は、お気軽に「MOTA車買取」で査定をしてみてはいかがでしょうか?
車の査定だけしたい時の注意点
車の査定だけしたい人でも、査定依頼をすることは問題ありません。
しかし、査定を受ける際に思わぬトラブルにあわないために、注意すべき点がいくつかあります。
特に知っておいた方がよい主な注意点は以下の5つです。
車の査定だけしたい時の注意点
これらを踏まえた上で査定を依頼すると、トラブルが避けられるはずです。
それぞれ解説していきます。
査定額はあくまでも査定時点での価格
車の査定額は、査定してもらった時点での価格です。なぜなら、車の価格は「市場の需要」「新車の発売」「車の経年劣化」などによって変わるからです。
特に、車の経年劣化は査定額に大きく影響します。車は走行距離が伸びるほど価値が下がるため、希少な車両などを除き、車の買取価格は「今日が一番高い」のが現実です。
査定後に乗り続けていると、キズやヘコミが増えてしまい、評価が下がる可能性があります。そのため、業者が提示する査定額には、数日から2週間程度の保証期間が設けられています。
しかし、そのタイミングを過ぎると査定額は変更されてしまうので、あくまで現時点の価格は参考価格であることを理解しておきましょう。
強引な営業に注意する
車の買取業者によっては、売却を迫ってくるなどの強引な営業をしてくる可能性があるため注意が必要です。
店舗に訪問や、自宅に出張査定をしてもらうなど、対面で査定を受ける場合はリスクが高まります。
それは、査定のために人件費などのコストをかけているため、業者にとっては「できれば買い取りたい」のが本音だからです。
店舗に訪問した際に「売ると言うまで帰らせてもらえない」ケースや、自宅に出張してもらった際に「買取を承諾するまで帰らない」ケースも、よくあるトラブルの事例と言われています。
このようなトラブルを避けるために、査定を依頼する業者の口コミや評判を事前にチェックして、悪質な業者を選ばないように気をつけましょう。
業者の評判をチェックするには、SNSやMOTA車買取登録店 お客様口コミ一覧がおすすめです。
利用者の生の声をしっかりと確認してから査定を依頼すれば、強引な営業やトラブルのリスクを下げることができます。
査定前に「売るかわからない」とはっきり伝える
車の査定を依頼する前に「売るかわからない」「まだ決めていない」と伝えておくのは、トラブルを避けるために大切です。なぜなら、業者は車を売ってもらうことを目的としているからです。
査定を受けても必ず売らなければならないわけではありませんが、業者はそう思っていません。そのため、査定を依頼する際に「売るかわからない」と伝えておくことで、業者と自分の認識を合わせることができます。
また、査定を受ける前に売却の意欲が強いと誤解させてしまうと、強引な営業をしてくる可能性があります。そのため、トラブルを避けるためにも、査定を受ける前に「売るかわからない」と伝えておくのがマナーです。
以下のような表現を利用すると良いでしょう。
「査定を受けてから売るかを決めたいと思っています」
「まずは査定だけお願いして、その後に検討をします」
このように、査定を受ける目的は「売却を検討するため」であることを明確に伝えることが大切です。
複数の業者に査定を依頼する
車を高く売るためには、複数の業者に査定を依頼します。なぜなら、業者によって査定額が大きく異なることがあるからです。
同じ車種や年式、走行距離の車でも、業者によって数十万円の差が出ることも珍しくありません。
これは、業者の「在庫状況」「車種の得意不得意」「流通経路」などの状況によって査定額が異なるためです。
そのため、1社だけの査定では、その査定額が妥当かどうか判断することができません。
最低でも3社以上の複数社に査定を依頼して、査定額を比較することで、正しい査定額を確認することができます。「まずは査定額が知りたい」という場合でも、複数社による査定額の情報を取得しておくことで、売却先を間違えて損をするリスクを避けられるため、おすすめです。
冷やかしで査定を依頼は行わない
車の査定を依頼しても、必ず売る必要はありません。
しかし、全く売る気がないのであれば、冷やかしで査定を依頼するのはマナー違反です。
業者は労力と時間をかけて査定額を算出します。もし全く売る気がないのであれば、その労力と時間が無駄になってしまいます。
また、査定を受ける際には、氏名や連絡先などの個人情報を開示する必要があります。
一括査定や業者によっては、その情報をもとに営業電話が掛かってくる可能性もあるため、冷やかしで個人情報を開示するのはリスクと言えます。
そのため、売る気がない冷やかしでの査定はメリットが少なく、避けたほうが良いでしょう。
もしいま乗っている車は売る気がなく、市場価格を知りたいだけであれば、Webで簡単に調べることができます。個人情報の入力も不要なので、手軽に確認可能です。
このように、買取査定を依頼をする際に注意すべき点について解説してきました。
ここからは、買取査定だけを依頼するメリットとデメリットについても触れておきます。
査定を依頼するか迷っている人は、メリットとデメリットを確認し、判断材料としてみてください。
車を査定だけするメリット・デメリット
メリット
車を買取業者に査定してもらうメリットは、大きく分けて2つあります。
[メリット1]車の状態を踏まえたより正確な査定額がわかること
Webで調べられる相場は、あくまでモデルやグレードが近い他の車の事例であり、あくまで1つの目安です。そのため、買取業者が実際に車を見て行う査定は、より精度の高い情報と言えます。
また、同じ車種・同じ色・同じ走行距離など条件が同じ場合でも、地域や査定に来てくれた業者、その業者の在庫状況によって査定額は変わるため、査定をしてもらうことにはメリットがあります。
[メリット2]査定員と直接会話することで、車の評価やチェックポイントなどの感触がつかめること
特にいますぐ売却しない場合には、売却時期・車の状態による査定額の変化など、様々な情報を聞くことができるので、今後の売却タイミングの検討に役立つはずです。
また「どういう車は高く売れやすいのか」「どんな時期に売ると高値がつきやすいのか」など、車の売却にまつわる情報を聞いてみると良いでしょう。
デメリット
車を買取業者に査定してもらうデメリットは、大きく分けて3つあります。
[デメリット1]査定額が時間の経過とともに変動する可能性があること
車の価格は様々な要因によって変動するため、いま査定だけ受けても、実際に売りたい時に同じ価格がつくとは限りません。
[デメリット2]査定を依頼した際に、強引な営業を受けてしまうかもしれないこと
業者は、基本的に買い取ることを目的として査定を行っているため、売り主に対してまったく営業をかけないわけにはいきません。
あらかじめ「査定だけ」と合意していた場合でも、営業トークがゼロになる可能性はないため、デメリットとして認識しておいたほうがよいでしょう。
[デメリット3]本気の査定が受けられない可能性があること
買い取れないと分かっている商談だと、真摯に向き合ってくれない業者も少なからずいるはずです。雑な対応を受け、正確な査定額を出してもらえない可能性もあることは頭に入れておいたほうがよいでしょう。
メリット・デメリットまとめ
〇 メリット
・車の状態を踏まえた、より正確な査定額がわかること
・査定員と直接会話することで、車の評価やチェックポイントなどの感触がつかめること
× デメリット
・査定額が時間の経過とともに変動する可能性があること
・査定を依頼した際に、強引な営業を受けてしまうかもしれないこと
・本気の査定が受けられない可能性があること
このように、査定だけをすると、強引な営業を受けてしまう可能性や、本気の査定が受けられない可能性もあります。
また、現時点での査定額が、実際に売りたい時にも有効だとは限らない点もデメリットです。
しかし、現実的な査定額がわかることや、査定員と会話をすることで車の売却に関する様々な情報を得られることには価値があります。
続いては、初めて車の査定を受けるという人に向けて、査定を依頼する時の流れを紹介します。
査定の流れを知っているだけでも、査定を依頼するハードルは下がりますし、当日に戸惑うこともなくなるはずです。
査定を検討している人はチェックしてみてください。
車の査定だけをする時の流れ
車を査定する際の流れは以下のとおりです。
それぞれ説明していきます。
査定方法を決める
まずは査定方法を決めましょう。査定方法は大きく分けて「店舗に持ち込む」と「一括査定に出す」の2つです。
それぞれ流れが少し異なりますので、違いも確認してみてください。
事前準備をする
査定方法を決めたら、次に事前準備を行いましょう。
査定を申し込む前に準備しておくべき備品は、以下のとおりです。
メンテナンスノート、車検証、自賠責保険証などは、通常車のダッシュボードの中のファイルに取扱説明書などと一緒に保管されています。
車検証や自賠責保険証を紛失してしまった場合は、再発行の手続きが必要になるため、時間に余裕を持って確認することをおすすめします。
スペアキーなどの付属品を車とは別に保管している場合は、探し出して準備しておきましょう。
取り外した純正パーツがある場合は、あわせて準備しておくと査定額アップにつながるため、おすすめです。
必須ではありませんが、車を清掃しておくことも効果的です。軽く洗車をして、車内からゴミや私物を降ろして、消臭スプレーなどで臭いをとっておけば問題ありません。
人も車も第一印象がその後の評価につながるため、可能な範囲でキレイにしておくと、交渉がスムーズに進みやすくなります。
査定に申し込む
事前準備が整ったら、査定に申し込みましょう。
店舗に持ち込んで査定してもらう場合は、営業時間内であればいつでも査定を受けることができますが、待たされる可能性もあるため、事前に電話で予約を入れておくとスムーズです。
Webで一括査定を申し込む場合は、必要な個人情報などを入力して送信しましょう。申し込みが受理されると、一括査定に加盟している業者から電話やメールで連絡が来ることがあります。そのため、応対する時間のある時に申し込むのがおすすめです。
いずれの場合も、車のモデル・年式・グレード・総走行距離(ODO)などの情報を求められることが多いので、あらかじめ確認しておくとスムーズなやり取りができます。
また、査定を申し込む業者は、事前に口コミをチェックして、評判の良い業者を選ぶことをおすすめします。「査定だけ」「まだ売却を決めていない」旨を伝えた上で、査定に臨みましょう。
査定結果を確認
店舗に持込の場合、自宅に出張査定の場合のどちらも、査定には平均30分ほど時間がかかります。
その際、修復歴や事故歴など車の状態を伝えるなど、査定員とコミュニケーションをとりながら情報収集することをおすすめします。
査定が済んだら結果を確認し、売却するかどうかを決めるタイミングになります。
「査定だけ」と合意が取れている場合でも、「査定額に納得がいかない」や「他社と比較して考えたい」など明確な理由を伝えてしっかりと断るとスムーズです。
いま売るべきか迷っている場合はその理由もあわせて査定員に尋ねてみるとアドバイスをもらえるかもしれません。
いずれにせよ査定員とスムーズなコミュニケーションを心がけ、双方が気持ちよくやりとりできるよう気を配るとトラブルを避けやすくおすすめです。
車の査定ではどんなところを見られている?
実際に車を査定してもらう際、どんなところを見られているのか気になる方も多いのではないでしょうか。
査定員が車を査定する際にチェックする箇所のうち、メインとなるものは以下の7つです。
査定時にチェックされる主な箇所
チェックポイントを押さえておけば、査定員との交渉を有利に進めやすくなりますので、参考にしてみてください。
年式
年式は重要なチェックポイントのひとつです。
車検証の「初年度登録年月」で正確な情報を確認できます。
クラシックカーなど特殊な事例を除き、年式は新しいほど査定額は高くなります。年式が古くても走行距離が少ない場合は、使用頻度が少なく程度が良いと評価されて査定額がアップする可能性もあります。
ところが、走行距離が極端に少なすぎる場合は、車を定期的に動かしていないため故障のリスクありと判断される可能性もあります。
走行距離
走行距離は車の寿命を示す重要な指標となっているため、査定において重要なポイントの1つです。
その理由は、部品の消耗は走行距離に比例するからです。
一般的に、1年あたりの平均走行距離は1万km程度。査定額は5万kmを超えると大きく下がり、10万kmを超えると買い取りを避ける業者が増えることが多いので、ボーダーラインとして覚えておくと良いでしょう。
グレード・カラー・オプション
車のグレード、カラー、オプションも査定において重要なポイントです。
同じ車種であってもグレードが高いモデルのほうが充実した装備が搭載されているため、査定額が高くなる傾向があります。
また、人気のカラーは査定額が高くなります。
ホワイト、ブラック、シルバー(グレー)などベーシックなカラーのほうが需要が高いため、査定額が高くなる傾向があります。
グレードが不明な場合は、各メーカーのオフィシャルサイトにある「グレード情報検索サービス」やディーラーに直接確認をしておき、査定の前にグレードが把握しておくと査定員とのやりとりがスムーズになるでしょう。
キズ・ヘコミ
車のボディについたキズやヘコミも査定額を上下させる要素となります。
車の通常利用でつくような小さなひっかきキズなどは問題ありません。
目安は、キズをなぞったときに「爪が引っかかるか」です。
駐車や右左折の際などにこすってできた「ガリキズ」やヘコミは、査定額に大きく影響します。
ボディだけでなく、ホイールもチェックされるポイントです。
修復歴
車の修復歴とは、事故によって発生した故障や破損箇所の大掛かりな修復のことです。ちょっとした故障修理などは含まれません。
特に車の骨格(フレーム)に影響がある修復の場合は大幅に査定額がダウンする原因となります。
ただし、たとえばドアなど大きな部品を交換したとしても、骨格に影響がなかった場合は大きな減額の心配はないでしょう。
修復歴があるかないかが不明な場合は、メンテナンスノートを確認するかディーラーなどメンテナンスを依頼している業者に確認しておくと、査定員とのやりとりがスムーズになります。
カスタム(改造)歴
カスタム(改造)の有無は査定員がチェックするポイントの1つです。
たとえば、エアロパーツやホイールなど外観のカスタム、シートの質感アップや静音性の向上など内装のカスタム、エンジンの出力アップなど運動性能を向上させるカスタムも含みます。
一般的に、社外品を利用してカスタムされた車は万人受けしないため、査定額が低くなる傾向が高いです。
一方で、純正品を使ったカスタムの場合は高評価となる場合もあります。
もし純正品を保管してある場合は、査定員に見せられるように準備しておくことをおすすめします。
エンジン・足回り
エンジンは車の心臓にあたり、重要なパーツであるため、しっかりとチェックされます。
エンジンのかかりの良さ、異音がしないか、バッテリーやエンジンオイルの状態なども確認されます。
タイヤやマフラーなどの足回りも必ずチェックされるポイントです。
車の裏のサビなど、劣化がないかも確認されることも覚えておきましょう。
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査定を受ける前に調べておき、「もっと詳細な査定額を知りたい」という場合に査定を申し込むとよいでしょう。
Q.車の査定相場を一覧表で見る方法はある?
A. 車の査定相場を一覧表で見る方法もあります。
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まとめ
車の査定だけしたい場合の注意点やコツについて解説してきました。
基本的に、車の査定だけ受けて売却しないことは問題ありません。業者は査定をすることはチャンスだと捉えているため、快く査定してくれます。
ただし、業者には「査定だけ」と事前に伝えておくことが大切です。そうすれば、しつこい営業などのトラブルを防ぐことができます。
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