街乗りやセカンドカーに最適! コンパクトで小回りが利いて運転しやすい電気自動車「Honda e」(1/3)

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いよいよEVが僕らの身近にやってくる! そう思わせる魅力的なEV(電気自動車)が登場します。ホンダの新しい都市型コミューター「Honda e(ホンダ・イー)」をカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎氏が徹底解説します!

目次[開く][閉じる]
  1. リーフ1強のEV情勢に変化が起こる
  2. デコボコを抑えて滑らかに仕上げられたコンパクトボディ
  3. ノーマルモードとスポーツモード2種類の走行モード
  4. 優れた小回り性能に、高い走行安定性
  5. リラックス空間の中に5枚並んだ液晶パネル
  6. 先進的な通信機能
  7. Honda eはセカンドカーや街乗り目的に最適のキャラクター

リーフ1強のEV情勢に変化が起こる

これから年末に向けて、新型車が数多く登場する。コンパクトSUVのトヨタ ヤリスクロス、ワゴンのスバル レヴォーグ、軽自動車のホンダ N-ONEなど、さまざまなカテゴリーにわたる。この中で意外にマイナーなのが電気自動車(EV)だ。

2019年度(2019年4月から2020年3月)に日本国内で登録された小型/普通乗用車の内、約40%にモーターを使う駆動システムが搭載されていた。メーカーによってはモーターの搭載比率が50%に達するが、大半はエンジン駆動を併用するハイブリッドだ。

エンジンを搭載しない純粋な電気自動車は少数に限られ、大多数が日産 リーフになる。リーフは2020年に入って、コロナ禍の影響を受けながらも1ヶ月平均で約1000台を登録した。三菱 iミーブは10台以下だから、リーフが圧倒的に多い。

この状況が今後は変わりそうだ。純粋な電気自動車のHonda e(ホンダ・イー)が発売されることになった。エンジンは搭載せず、充電された電気を使ってモーターのみで走る。

デコボコを抑えて滑らかに仕上げられたコンパクトボディ

Honda eのボディは5ドアハッチバックで、サイズはコンパクトだ。日本仕様の数値は未発表だが、欧州仕様は既に公表されて全長3894mm×全幅1752mm×全高1512mm、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2538mmとされる。

全長はホンダ フィットに比べて約100mm短いが、全幅は1700mmを超えて3ナンバー車になる。それでもドアミラーまで含めた車幅は抑えた。ドアミラーの部分にカメラを装着して、後方の様子をインパネ両端の6インチモニターに映すサイドカメラ・ミラーシステムを全車に標準装着するからだ。カメラのサイズは、鏡を使う通常のミラーに比べて小さいから、実質的な車幅も抑えられる。

電気自動車だから、開口部の大きなラジエターグリルは備わらず、ボディのデコボコを抑えて滑らかに仕上げた。ヘッドランプとリヤコンビネーションランプは丸型で、ボディ前後の表情が似ている。

外側のドアノブも、デコボコを抑えるために通常は格納され、キーを持って近付くと自動的にポップアップする。触れるとロックを解除できる仕組みだ。

ボンネットやサイドウインドウの下端は低めで、前方と側方の視界も良い。斜め後方はボディ後端のピラー(柱)が少し遮るが、サイズがコンパクトで水平基調のデザインだから、ボディの四隅は分かりやすい。

ホンダ/Honda e
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新車価格:
451万円495万円
中古価格:
261万円509.4万円
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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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