新車の「トヨタ ランドクルーザー300」新車購入予算800万円台で、高級SUVの大御所「メルセデス・ベンツ Gクラス」を選ぶのは大いにアリだ![どっち買う!?]

  • 筆者: 遠藤 イヅル
  • カメラマン:小林 岳夫・メルセデスベンツ日本・TOYOTA
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2021年8月から、日本国内での販売を開始したトヨタ ランドクルーザー300(ランクル300)。その人気の高さや納期の長さなどが大きな話題となっているのはご存知の通りだ。日本でも有数の高級SUVであるランクル300の新車販売価格は、510万円の「3.5 GX」から、800万円の「GRスポーツ」まで幅広く設定されており、中心価格帯はおおむね700万円台である。

このコーナー「どっち買う!?」では、以前もランクル300の新車購入予算で、高級ラージサイズSUVの「BMW X5」の比較をお送りしている。そこで今回は、軍でも使用可能な多目的車として誕生して高級SUVに発展したこと、ラダーフレームを備えた本格的な4WDの設計を持つことなどが、ランドクルーザーと共通する高級SUV「メルセデス・ベンツ Gクラス」の中古車相場を調べてみよう。

目次[開く][閉じる]
  1. 多目的車から高級SUVへと進化した「メルセデス・ベンツGクラス」
  2. 5年落ち・走行5万キロ以下・800万円台で検索!
  3. 800万円台でも低走行で状態良好なGクラスが選べる
  4. 圧倒的な高級感と、タフでワイルドな雰囲気を合わせ持つ「メルセデス・ベンツGクラス」

多目的車から高級SUVへと進化した「メルセデス・ベンツGクラス」

トヨタ ランドクルーザーの前身は、自衛隊の前身・警察予備隊の要請により1951年に登場した「トヨタジーブBJ」。警察予備隊に採用はされなかったものの、高い悪路走破性と実用性から国家地方警察のパトカーとして納入が決まった、という歴史を持つ。

一方のメルセデス・ベンツ Gクラスは、1979年に「ゲレンデヴァーゲン」としてデビュー。こちらも、NATO軍での正式採用を狙って開発された経緯があるため、元来は質素で無骨、悪路をものともしないクルマだった。どちらも、軍用にも供される本格的な4WD車が出自なのだ。

Gクラスは、デビュー後にエンジンバリエーションの増強・装備の追加を次々と行って、高級乗用車としての地位を確立。2018年には、フルモデルチェンジに近い大幅改良を行い(形式はW463型を堅持)、さらに高級感を増している。レンジローバー、ランドクルーザーなどと並ぶ「タフなのに高級なSUV」として、市場では絶対的な存在感を持っているのは、もはや説明の必要もないだろう。

5年落ち・走行5万キロ以下・800万円台で検索!

まずここでお断りをしなければならない。というのも、先ほど「ランクル300の新車価格帯は700万円」と書いたのに、検索は800万円台で行なっていることだ。その理由は、700万円台・5年落ち・5万キロ以下では、実は1件も検索されなかったのだ。

そこで今回は、「ランクル300の新車に+αでGクラスを買おう!」という内容になっている。たしかにその差額は少なくないが、でも、もう少しでGクラスに手が届くとすれば!? ということで、800万円台・5年落ち・5万キロ以下で「メルセデス・ベンツGクラス」の中古車を検索してた結果をお知らせしたい。

▼中古車検索条件▼

・メーカー車名: メルセデス・ベンツ

・モデル:Gクラス 1990年式モデル 

・年式:平成28(2016)年~令和3(2021)年

・走行距離:~最大5万キロまで

・価格帯: 800万円台

・修復歴:なし

(2021年10月29日現在 MOTA調べ)

メルセデス・ベンツ/Gクラス
メルセデス・ベンツ Gクラスカタログを見る
新車価格:
1,251万円1,803.2万円
中古価格:
330万円2,860万円

800万円台でも低走行で状態良好なGクラスが選べる

上記条件で検索したところ、22台がヒットした。参考までに、いつものように条件を厳しくして、3年落ち・3万キロに絞ると、検索結果は0台だった。(2021年10月29日現在 MOTA調べ)

検索対象が「Gクラス 1990年式モデル」となっており、ずいぶん古いなと思われたかもしれないが、これは、2018年のマイナーチェンジ以前の大改良が、1990年までさかのぼるためだ。その28年の間に、V8エンジン搭載・AMG版追加・内外装デザインの刷新などを行なっている。

今回結果に出た22台の内訳は、年式が2016年もしくは2017年、グレード面では、1台のみがA4リッターV8ツインターボエンジンを積む「G550」で、残りはすべて3リッターV6ディーゼルターボの「G350d」だ。本革シートとスライディングルーフを持つ受注生産オプションの「ラグジュアリーパッケージ」(約47万円)の装着率が高いことにも注目だ。なおG350dの、2016年11月時点での新車価格は1100万円だった。

参考までに、2016年11月の小改良では、インフォテイメント装備「COMANDシステム」が、CarPlayやAndroid Autoに対応した最新型に切り替わっている。中古車情報では2016年式とあるだけで、この情報は記載されていないので、購入時はショップに確認したい。

圧倒的な高級感と、タフでワイルドな雰囲気を合わせ持つ「メルセデス・ベンツGクラス」

新車価格で1000万円オーバーという、豪華で贅沢なSUV「メルセデス・ベンツGクラス」。四角い無骨な車体によじ登るようにして乗り込むと、車内は高級乗用車の世界……というギャップ、そして静粛性が高く乗り心地も良い「優雅なクルマ」と、本来が軍用出身で道を選ばない「タフ&ワイルドなクルマ」というギャップが、Gクラスに独特の世界観と魅力を与えている。

たしかに中古でも800万円オーバーで、ランクル300の新車価格よりも高価なのだが、ランクル300を購入しても手元に来るのはずっと先、では先代のランクル200を買おうかな……と思ったら、なんと800万円・900万円以上に高騰しているのはザラ。という状況なのだ。

あと100万円ほど出せば、Gクラスも購入範囲に入ってくるとなれば「そうか、Gクラスか!」という手も、アリなのではないだろうか。

[筆者:遠藤 イヅル/撮影:小林 岳夫・メルセデス・ベンツ日本]

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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