スポーティ・クロスオーバーSUV 徹底比較(1/4)

日産のスカイラインクロスオーバー、ボルボのXC60と、クーペとクロカンの融合を図ったというクロスオーバーが相次いで発売された。

セダン、クーペに次いで発売されたスカイラインクロスオーバーも、インフィニティ・チャンネル向けに開発されたモデルで、ほかのスカイラインシリーズと同じく北米市場に軸足を置く。すでに「EX」として世界各国で販売されており、このたび日本市場にも投入された次第である。

エンジンは3.7L V6のVQのみで、グレード体系は、標準車と上級の「タイプP」が存在する。後輪駆動ベースのSUVであり、4WDだけでなくFR車もラインアップしている点は日本車として異例。今回はそのFRのタイプPを持ち込んだ。スカイラインクロスオーバーの価格帯は420万円～499万8000円。

ボルボXC60は、2009年6月に受注が開始され、8月より発売された。これまで「XC」と名の付くモデルは、ワゴンのV70をベースとするXC70と、S80をベースとする3列シートの大型SUVのXC90が存在した。XC60は、S40系ではなくS80系のプラットフォームをベースとするプレミアムコンパクトSUVである。

日本に導入されるのは、3L直列6気筒ターボエンジンを搭載する「T6 SE AWD」のみ。価格は599万円。

フォルクスワーゲンが初めてコンパクトSUV市場に送り込んだのが、ティグアンだ。欧州での大ヒットののち、日本では2008年9月に「トラック＆フィールド」が発売された。

さらに2009年3月には、高出力エンジンを搭載し、専用の内外装としたほか、装備類を充実させた上級モデル「スポーツ＆スタイル」が発売された。価格は422万円。