日本&海外戦略ハッチバック 徹底比較(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
昨今のヨーロッパの多くの地域では、ハッチバック車が主流となってきている。リーズナブルな価格や手ごろなサイズによる使い勝手のよさが人気を呼んでいるようだ。
そこに目を向けた内外の自動車メーカー各社から魅力的なハッチバック車が多数ラインアップされるようになってきた。傾向として、従来よりもボディサイズが大きく、上質感のあるモデルが増えているという状況だ。
そこでトヨタは、これまでもカローラをベースとするモデルを欧州市場に投入していたが、今回はまったく新規に日欧戦略車のオーリスを開発、世界に先駆けて日本で発売した。
そんな中、いち早く欧州市場に目を向けた同様のコンセプトのモデルが日本でも発売されていた例がある。アクセラスポーツだ。オーリスのガチンコのライバルに当たるといえる。アクセラ(スポーツ)は「マツダ3」として2003年に欧州で発売され、その年の欧州COTYの2位になったほど、日本よりも海外で大いに評価されているモデルである。
フォードグループのアライアンスにより、フォード・フォーカスやボルボS40&V50とプラットフォームを共用する。2006年夏にマイナーチェンジが実施され、外観が小変更されるとともに、待望の5速ATが与えられた。エンジンを1.5L、2L、2.3Lと3種類をラインアップする中で、今回は主力といえる2Lモデルを持ち込んだ。
また、そのアクセラと似た経緯の成り立ちを持つティーダは、ルノー・ルーテシア(現地名クリオ)とプラットフォームを共有し、北米市場で現地名「ヴェルサ(ヴァーサ)」として販売されている。こちらも上に1.8L車もあるが、主力である1.5Lモデルを持ち込んだ。ちなみにシビックも、日本ではセダンのみだが、欧州ではハッチバック車が販売されている。
オーリス、アクセラスポーツ、ティーダ、それぞれの素性を探っていこう。
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