圧巻!300台を超えるキャンピングカーが一堂に/アジア最大級のキャンピングカーの祭典「ジャパンキャンピングカーショー2017」開催!
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:オートックワン編集部
今回からさらに趣向をこらしたショーに発展
アジア最大級のキャンピングカーの祭典「ジャパンキャンピングカーショー2017」が、幕張メッセを会場に2月2日(木)~2月5日(日)まで開催中だ。キャンピングカー市場の好調な推移を受け、今年は昨年より1ホール多い合計4ホールを使用して過去最大規模となる300台以上が展示され、昨年の6万1千人を上回る7万人の来場者を見込んでいる。キャンピングカービルダーやディーラーなどが加盟しキャンピングカーの普及活動を行う日本RV協会(JRVA)が主催する。
「キャンピングカーアワード」は2年連続でテリー伊藤氏が受賞!
ジャパンキャンピングカーショー恒例の「第5回キャンピングカーアワード」は演出家のテリー伊藤氏が2年連続で受賞、2月2日のショー開会式に合わせて授賞式が行われた。
同アワードはRV・キャンピングカーおよびキャンピングカーで楽しむクルマ旅の啓蒙や普及を目的とし、キャンピングカーやキャンプ、アウトドア好きな著名人を毎年1名、「キャンピングカーアワード」として表彰しているもので、副賞として最新型キャンピングカーが1年間無償で受賞者に貸与される。
今年テリー伊藤氏に貸与されるのはトヨタ ライトエースバンをベースに車中泊が可能な改造が施されたフロット・モビール社の「シュピーレン(Spielen!)」。最大の特徴は外観上では大きな変化は無く、8ナンバーではなく4ナンバー(小型貨物)のまま登録が可能なことだ。小柄なライトエースながらも考え抜かれた室内アレンジが可能で、快適に車中泊が可能なコンパクトキャンパーとなっている。
テリー伊藤氏は現在7台の車を所有するなど大のクルマ好きとして知られ、昨年は一年を通じて「テリー流のキャンピングカー遊び」を提案。キャンピングカーの魅力の発信をさらに今後も続けてもらうことが期待されて今年も受賞者に選定された。マリノア犬のクロワ君と一緒に登壇したテリー伊藤氏は受賞について「2年連続でキャンピングカーアワードを受賞出来て、とても嬉しい。ベストジーニスト賞を連続受賞したキムタクや草なぎクンの気分!」と笑顔で語っていた。
人気の軽キャンパーをはじめ、多彩なキャンピングカーをチェック
展示のメインは“一般的に想像されるキャンピングカー”のイメージを強く持つ、トヨタ ダイナ、日産 バネット、マツダ ボンゴトラックなどの荷台部分に“部屋”を載せたキャブコン(キャブコンバージョン)、トヨタ ハイエースなどの1BOXバンを改造し、外観はほぼそのままで車内をキャンピングカー仕様にしたバンコン(バンコンバージョン)が主だが、ここ数年は軽自動車をベースにしたキャンピングカー需要の増加を受けて軽キャン(軽キャンパー)の展示も増えている。また、海外から輸入されたキャンピングトレーラーとキャンピングカーの台数も多い。
水陸両用キャンピングカーも登場! かわいいペットにも出会える「企画ゾーン」が面白いぞ
そして、前述のようにジャパンキャンピングカーショー2017では、増床されたホール4を活用して「企画ゾーン」が新たに設けられた。
キャンピングカーを購入してみようと思うユーザーに向けた「レンタルキャンピングカー」や「カーシェア」を紹介するエリア、キャンピングカーにまつわる保険の相談エリア、ペットと旅をする際に役立つ情報を展示したエリア、昨年の熊本地震などでも注目を集めている「被災した際の避難場所」としてのキャンピングカーを活用する取り組みを紹介するエリアなど、キャンピングカーのアレコレを知ることが出来る興味深い展示となっている。
さらにペットとの出会いエリアとして、あこがれのライフスタイルに合わせたペットとの新しい出会い方を提案する、保護犬譲渡会や移動型保護猫カフェなども開催する。
欧州キャンパーベース車TOPシェアの「フィアット デュカト」がいよいよ日本導入か
また、同じくホール4では好調なキャンピングカー市場を背景に国内外の様々な企業がキャンピングカー市場における新しい取り組みを発表する「第1回 ビジネスディビジネスディ合同記者発表会」が2月2日に開催された。こちらでは欧州最大キャラバンサロンを主催するメッセ・デュッセルドルフ社のS.コシュケ氏による欧州のキャンピングカー市場の動向などについての特別講演と、FCAジャパン、日産自動車など4社による発表会が行われた。
まずイタリアの商用車「フィアット デュカト」を今回のショーに展示して注目を集めているFCAジャパンの代表取締役兼社長 ポンタス ヘグストロム氏による日本導入を視野に入れたフィアット デュカトの紹介で発表会はスタート。フィアット デュカトについて高い車内寸法、乗用車のような操縦性、充実した装備、洗練されたイタリアンデザイン、スムーズで力強いディーゼルエンジンを持つことをアピールした。また、欧州でもいくつかの賞を受賞しキャンピングカーのベース車両として欧州で70%以上のシェアを誇る同車を、日本のビルダーにも紹介する機会として日本初公開をジャパンキャンピングカーショー2017に選んだとも語った。
続いて日産自動車の発表会では、LCV事業本部 グローバルコンバージョン部 主管 森本憲和氏が登壇し「リチウムイオンバッテリーシステムを活用したグランピングカー」を紹介。
キャンピングカーユーザーの声としてよく聞かれる「エンジンを切ったときの電力の確保」に問題を抱えている点を解決するひとつの方法として、同社の電気自動車リーフで培ったEV技術をもとにした大容量・高出力バッテリーコンポーネントを活用したキャンピングカーの開発について解説を行った。なんとこちらも2017年中の市販を目論んでいるというから興味深い。
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キャンピングカーには「夢」がある
幕張メッセは、展示ホールに入る際に会場全体を俯瞰することが出来る構造になっているが、そのとき目に入って来たのがほぼキャンピングカーという光景にはとてもワクワクした。動く寝室、動くリビングであるキャンピングカーがもたらす「非日常感」というのは、クルマ好きならずともに大いに憧れるポイントではないだろうか。行き先にも時間にも縛られない自由なイメージも、ワクワクさせる要素なのだろう。キャンピングカーには「買ったらあんなことこんなことしたい」と思わせる夢があるのだ。
すでにキャンピングカーのオーナーになっている方も、キャンピングカーに興味がある方も、そしてまったくキャンピングカーのことを今まで「考えもしなかった!」という方も、「ジャパンキャンピングカーショー2017」にぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
[レポート:遠藤イヅル/Photo:オートックワン編集部]
<※会場レポートも追って公開予定! お楽しみに・・・>
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