伊仏ラテン系コンパクトオープン対決!「フィアット 500C」「DS3カブリオ」試乗レポート(2/6)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:和田清志
誰もが認める「かわゆカー」の代名詞
まずはルックスからチェックしてみる。
フィアット 500Cを見てみよう。・・・って、こっちは言うまでもないと思う。フィアット 500(チンクエチェント)といえばもう、数々のCMにも起用されまくる、かわゆカーの代名詞であることは周知の事実だからだ。
この4代目チンクエチェントが発表されてはや9年(!)だが、存在感は未だにまったく古びることを知らない。それどころか、街で見かけるたびについ目で追ったり、ドライバーの顔を覗き込んだりしてしまうほどなんだから、つくづく求心力とデザインの基礎体力が高いクルマだと感激する。
中でも今回ご紹介する500Cは、ポップながらに大人っぽさを漂わせる絶妙のデザインに、さらにキャンバストップを纏った(まとった)姿なもんだから、悶絶級に可愛らしい。
内外装の超デザイン力、その魅力はいささかも衰えず
外観もさることながら、内装も随所に工夫を凝らしてある。コチラも9年という年月の中で幾度となく試乗してきたが、乗るたびに「くぅ・・・」と声が漏れるほどの完成度だ。
特に白いステアリングと白いコラム類、艶のあるパネル類の配置の仕方は、「カワイイ」を得意とする日本の軽自動車陣が一頃、こぞってマネ・・・じゃなくてオマージュを捧げたくらいにインパクトのあるもの。しかも500の凄いところは、これが男性オーナーにもしっくりハマる、ユニセックスさを持ちあわせているという驚異のさじ加減だ。
さらにシートもこのチェック柄!テンション上がらないワケありませんって。
いつ乗ってもいいなと思わせるというのは並大抵のデザイン力じゃない。流行は移り変わるし、好みも年齢とともに変わるのが当たり前だ。しかし、経年を飛び越えた普遍的な良さ、ツボの押さえ方は見事としか言いようがない。
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