autoc-one.jp 記事・レポート 新車情報 新型車解説 ダイハツ ミラトコット 新型車解説|肩ひじ張らないカジュアルな軽、107万4,600円から

新型車解説 2018/6/25 13:30

ダイハツ ミラトコット 新型車解説|肩ひじ張らないカジュアルな軽、107万4,600円から

ダイハツ 新型ミラトコット
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豊富な軽ラインナップを誇るダイハツがさらにニューモデルを追加する意図とは

ダイハツ工業は2018年6月25日、新型軽自動車「ミラ トコット」を発売する。価格は1,074,600円から1,425,600円(共に消費税込み、以下同)と最近の軽自動車の中では控えめな設定だ。JC08モード燃費も29.8km/L(FF)と良好。先進安全装備も充実させた。

タントやムーヴ、ミライースなど既に軽自動車を多数ラインナップするダイハツが、また新たにラインナップを追加する理由とは。ミラトコットの位置付けやターゲットユーザーなど、ダイハツの狙いについて徹底解説する。

>>ミラトコットの”エフォートレスなデザイン”をもっと見る[フォトギャラリー]

大きく3つに分けられる軽乗用車カテゴリー、ミラトコットが属するのはどのライン!?

軽自動車はボディサイズやエンジン排気量などに規定の枠があるが、税金なども比較的安く、国内で登録される乗用車の4割を占めるほどの人気となっている。

そんな中、ダイハツの軽自動車ラインナップは、車高別に大きく分けて3つのラインに整理することが出来る。果たして新型ミラトコットはどこに位置付けられるのだろうか。

まず人気の中心はスーパーハイトワゴンの「タント」。1750mmの高い車高で後席スライドドアを採用。広大な室内と使い勝手の良さがファミリーを中心に支持され大ヒット。他社も追従するなど、今最も注目されるジャンルだ。「ウェイク」はさらに車高を1835mmまで上げ、レジャー用途などに向く仕様とした。

現在の軽自動車で王道ど真ん中のハイトワゴンジャンルに位置する「ムーヴ」の車高は1630mm。女性ユーザーを意識したレトロなデザインと後席スライド式ドアの「ムーヴキャンバス」や、3つの異なるスタイルを持つ「キャスト」もほぼ同等の全高だ。

そしてベーシックな「ミライース」の車高は低めの1500~1510mm。価格も80万円台から100万円台前半と安く、しかも低燃費というシンプルなモデルだ。

もともとミラの名は1980年から続く老舗ブランドで、その名もずばり「ミラ」や、さらに女性ユーザー向けに開発された”ゆるキャラ”風のかわいらしいデザインが特長の「ミラココア」などもラインナップされていたが、2018年春にそれぞれ生産を終了。今ではミライースだけが細々とミラの名を残す格好だ。

※なお上記以外にも、1BOX商用車から派生した「アトレーワゴン」という選択肢もある。

ミラココアの後継車かというと、またちょっと微妙に異なるミラトコットの位置付け

ダイハツ 新型ミラトコット

さて、そんな中でミラトコットの位置付けとは。

もはや回りくどい説明をしなくても、”ミラ”という名前からしてもう明確だろう。ミライースが属するベーシックなカテゴリーに加わる新たな仲間だ。中でも、2018年春にモデル消滅したミラココアの実質的な後継モデルと言って良い。

それでは新型ミラトコットも、ミラココア(やライバルだった「スズキ ラパン」)、あるいはムーヴキャンバス同様の”カワイイ”軽自動車路線なのかというと、またちょっと微妙に違う。

ミラトコットがターゲットとして見据えたのは、女性や、初めて車を購入する若年層の男女だ。

開発キーワードは”エフォートレス”。

エフォートレスはもともとファッション業界の用語で、ファッションというとつい気合の入ったオシャレを連想しがちだが、”抜け感”や”こなれ感”なんていう言葉と共に多用されているようだ。ぬ、抜け感! 普段のクルマ媒体では使い慣れないキーワードにドキドキしてしまうが・・・。

要は「気取らず自然体でいられる感じ」を表していると理解すればわかりやすいのかも。コテコテにかわいく着飾った「いかにも女性向け」なミラココアではなく、もっと肩の力を抜いたシンプルでカジュアルなスタイルを目指したようだ。

開発にあたり、ダイハツではメインターゲットとなる女性ユーザーのニーズをくみ取るべく、女性社員によるプロジェクトを立ち上げた。その過程で、従来のかわいらしさや格好良さを”盛る”発想から、”シンプル”な素の良さを楽しむ嗜好へと切り替わったことで、エフォートレスのキーワードが導かれた。

ミラトコットが目指す”エフォートレスなデザイン”ってどんな感じ!?

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effortless(エフォートレス)を直訳すると「努力しない」という意味だが、もちろん実際にはそんなことはない。肩ひじを張らず、頑張り過ぎないコーディネイトのことを暗に指している。まずはミラトコットの”頑張り過ぎない”デザインからその狙いを読み解いていこう。

しかしそれにしてもシンプルなデザインだ。ボンネットフードも高くなだらかな形状なので、運転席からの見切りも良好。前後左右の窓もそれぞれ大きく、側面窓の下端も平らだから車庫入れ時などもラクそう。こちらも、若いユーザーからの不安の声など女性社員プロジェクトがまとめ、車輛感覚のつかみやすい形状として反映しているという。

ミラトコットがターゲットとするのは、女性や初めて車を購入する若年層だというが、このシンプルさは高齢ドライバーを含め幅広い層から支持を集めるだろう。また、女性ユーザーを少なからず意識し、カワイイデザインに仕立てたムーヴキャンバスとも絶妙に棲み分けが図られた格好だ。

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前後の灯火類にはLEDを標準装備。フロントのBi-Angle LEDヘッドランプ、リアコンビランプともに丸形形状で、スクエアなボディ形状の中で良いアクセントになっている。

ダイハツ ミラココットのボディサイズは全長×全幅×全高が3,395mm×1,475mm×1,530mm、ホイールベースが2,455mm。ちなみに全長×全幅とホイールベースの寸法はミライースと同じで、全高はミライースのほうが30mm低い1,500mmとなっている。

インテリアのデザインも外観同様にシンプル。小さな収納やドリンクホルダー、買い物袋を下げるフックなど、日常で使いやすい装備を加えた。またUSB電源ソケットやシートヒーター、IR&UVカットガラスなど、便利&快適アイテムも充実している。

”抜け感”ある色合い、そして3種類のアナザースタイルパッケージでさらなる変身も可能

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ミラトコットに用意されるボディカラーは全8色。

どれも明るくカラフルで、どこか懐かしさもあるような”抜け感”ある色合いが好ましい(抜け感の使い方、あってます?)。

アイボリー色にラッピングするデザインフィルムトップ(Dラッピング)も4色のボディカラーに設定する。アイボリー部分がトートバッグを想わせるシボとプリントを組み合わせたキャンバス地調となっており、ルーフのほかにバックドアアッパー、フロントバンパーに貼ることでアクセントカラーとなる。

なお最上級グレードのG ”SA III”に装着される2トーンカラードホイールキャップは、ホワイトリボンタイヤをイメージした周囲を白く覆うアクセントカラーがポイントとなっている。

さらにダイハツでは、純正アクセサリー部品として3つのアナザースタイルパッケージを設定した。

パールホワイトで彩る「SWEETSTYLE」(スイートスタイル/98,820円)、華やかな輝きと質感をまとう「Elegantstyle」(エレガントスタイル/99,187円)、ブラックアクセントで都会的な「COOLSTYLE」(クールスタイル/89,726円)をそれぞれ用意する。

アナザースタイルパッケージがこれまでと異なるのは、交換を伴う部品をあらかじめ工場で装着し、残りの一部部品のみ販売店舗で装着することで、いずれのスタイルとも10万円を切った廉価な価格に抑えた点。メインターゲットの女性のみならず、例えばクールスタイルなどは若い男性ユーザーにも支持されるだろう。

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小さな軽だからこそ安全性には妥協しない!

ダイハツ 新型ミラトコット

近年急速に普及が進む先進安全装備だが、ミラトコットでも衝突回避支援システム「スマートアシストIII」(スマアシ3)が設定される。

小型のステレオカメラとソナーセンサーを用いて、衝突警報機能(対車両・対歩行者)/衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)、車線逸脱警報機能、誤発進抑制制御機能(前方/後方)、先行車発進お知らせ機能、オートハイビームなどを備える。

またアクティブセーフティ面では、SRSサイドエアバッグ(運転席/助手席)&SRSカーテンシールドエアバッグ(前後)を軽で初めて全車標準装備する。またコーナーセンサーとパノラマモニターもダブルで装備(オプション)するなど、ミラトコットが狙う女性や初めて車を購入する若年層に対し強く安心を訴求する。

軽量コンパクトなボディでJC08モード29.8km/Lの低燃費を実現

ダイハツ ミラトコットのエンジンラインナップは660ccの3気筒 DOHC 12Vノンターボエンジン1種類のみの設定となる。最高出力52ps(38kW)/6800rpm、最大トルク60N・m(6.1kg・m)/5,200rpmを発揮。出力・トルクともにミライースより若干だが性能向上している。全車CVTと組み合わされ、2WD(FF)と4WDが用意される。

ミラトコットの車体骨格では、厚板ハイテン鋼をサイドアウターパネルに全面採用したり、結合構造の合理化などを実施することで軽量高剛性ボディを実現。さらにフロントフェンダーやバックドアなどに樹脂部品を用いるなどして、車両重量は720kg(2WD)~790kg(4WD)に収めた。これらの効果により、JC08モード燃費は2WDモデルが29.8km/L、4WDモデルが27.0km/Lをマークする。

グレード構成はL・L ”SA III”・X ”SA III”・G ”SA III”の4タイプ。価格はL(2WD)1,074,600円からG ”SA III”(4WD)1,425,600円まで。月間販売目標台数は3,000台とやや控えめだ。

ところで・・・ミラトコットの”トコット”ってどんな意味!?

最後になってしまったが・・・ミラトコットの”トコット”とは聞き慣れない言葉だ。どういった意味があるのだろうか。

ダイハツによればトコットは

・To Character(「自分らしさ」の表現)

・To Comfortableless(安全・安心、運転しやすさ)

・To Convenience(使いやすさ)

の頭文字「to C」に由来する造語だという。

トコットという語感には、従来型のミラココアと共通するかわいらしい世界観が見え隠れしていて、それが”エフォートレス”だったかどうかというと、少し疑問が残るところではある。

[Text:トクダ トオル(オートックワン編集部)/Photo:ダイハツ工業]

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ダイハツ ミラトコット 主要スペックをミライースと比較

ダイハツ ミラトコット 主要スペック
車種名ダイハツ ミラトコットダイハツ ミライース
グレードG ”SA III”G ”SA III”
駆動方式FFFF
トランスミッションCVTCVT
価格(消費税込)1,296,000円1,209,600円
カタログ燃費29.8km/L34.2km/L
全長3,395mm3,395mm
全幅(車幅)1,475mm1,475mm
全高(車高)1,530mm1,500mm
ホイールベース2,455mm2,455mm
乗車定員4人4人
車両重量(車重)720kg670kg
エンジンKF型

直列3気筒DOHCエンジン

KF型

直列3気筒DOHCエンジン

排気量658cc658cc
エンジン最高出力52ps(38kW)/6,800rpm49ps(36kW)/6,800rpm
エンジン最大トルク6.1kg-m(60N・m)/5,200rpm5.8kg-m(57N・m)/5,200rpm
燃料無鉛レギュラーガソリン無鉛レギュラーガソリン
タイヤサイズ155/65R14 75S155/65R14 75S
ダイハツ 新型ミラトコット

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