新型コンパクトSUV、アウディ Q2発表会レポート|2017年6月より発売開始

  • 筆者: オートックワン 編集部
新型コンパクトSUV、アウディ Q2発表会レポート|2017年6月より発売開始
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◆2017年4月26日、新型コンパクトSUV”アウディ Q2“発表!

アウディ ジャパン株式会社 斎藤徹 代表取締役社長アウディ ジャパン株式会社 斎藤徹 代表取締役社長
アウディ 新型Q2発表会

2017年4月26日、アウディから新型コンパクトSUV、“Q2”が発表された。ヨーロッパでは昨年から販売が始まっており、すでにいくつかの賞を受賞している。日本でもネットを中心に「#型破る」をマーケティングコンセプトとした、プロモーションが始まっているため、目にしたことがある方もいると思う。

特に印象的なのは、“一風堂”とコラボした異色のラーメン。一風堂の豚骨ラーメンにイチゴやコーンフレークを乗せ、さらにはチョコレートソースやパウダーシュガーを振りかけた逸品だ。味は定かではないが確かに「型破り」なチャレンジである。さらに発表会では、「スカイチャンバラ」なるアクティビティが提案され、様々な意味で“ぶっ飛んだ”企画に会場が少しざわついた。

▼「スカイチャンバラ」フルバージョン

◆新型SUV、アウディ Q2は若者向けのブレークスルーだ

アウディ 新型Q2
アウディ 新型Q2アウディ 新型Q2

新型アウディ Q2のコミュニケーションターゲットは30~40歳の独身やヤングカップルだ。ペルソナイメージとしては、情報感度が高い先進的なライフスタイルを送っており、個性を大切にし、ライフスタイルを自由に表現することに重きを置く人物だそうだ。

乗り出し価格が約400万円近いことを考えると、一般的にイメージできる“若者”というよりも、若くして成功した人物や、既にアウディをはじめとする輸入車を所有しているユーザーからの乗り換えが、リアルなターゲットとなるだろう。しかし、そういった様々な意味で“目立つ”“型破りな”人物がアウディに乗れば、アウディの認知度も上がり、将来的な顧客の獲得にもつながることが考えられる。

ゆえに、アウディの持つ世界観で幅広い選択肢を用意することが、新型コンパクトSUVである Q2を日本に導入した理由の一つと考えられる。実際に想定する“若者”が買うかどうかは一旦置いておくとして、こうした“型破り”なモデルをネット中心にプロモートしていくのであれば、途中であきらめずに、最後まで徹底的に型にハマらないコンテンツを期待したい。 ちなみに、会場では一風堂とのコラボフードのプロモーションムービーが流れていたが、残念ながら食すことはできなかった。

▼アウディ Q2プロモーション動画

◆新型Q2の価格とボディサイズ

新型Q2の価格は一番安いモデルで2,990,000円。アウディが展開する他のラインナップの価格を考えると、確かにエントリーモデルだと言えよう。 ヨーロッパではいわゆるAセグメントに分類され、日本では“コンパクトSUV”と呼ばれるジャンルに属する。ボディサイズは、全長:4,200mm/全幅(車幅):1,795mm/全高(車高):1,530mmで、日産 ジュークやマツダ CX-3、トヨタ CH-Rと近いサイズだ。アウディの中ではQ3より小さいボディサイズだが、室内高をはじめとする室内空間はそれとほぼ同等の広さになっている。

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▼新型コンパクトSUV、アウディ Q2の価格とボディサイズ

新型コンパクトSUV、アウディ Q2の価格とボディサイズ
1.0 TFSI1.0 TFSI sport1.4 TFSI cod sport
価格2,990,000円3,640,000円4,050,000円
車両重量(車重)国土交通省 認可申請中1,340kg
全長4,200mm
全幅(車幅)1,795mm
全高(車高)1,530mm
ホイールベース mm2,595mm
タイヤサイズ215/60R16215/55R17215/55R17

◆新型Q2のエンジンラインアップは2種類!まさかのCODを導入

アウディ 新型Q2 1.0 TFSI
アウディ 新型Q2 1.4 TFSI

アウディ新型Q2の日本仕様のエンジンラインアップは以下の2種類。グレードは3種類用意されるが、全モデルでアイドリングストップ機構とエネルギー回生システムが搭載されているため、ガソリンモデルとしては比較的良好な燃費を実現している。

(1)1.0リッター 直3インタークーラー付きターボチャージャー

アウディの中で最も小さいこのTFSIエンジンは、快適性とパワーの両立をテーマに開発された。999ccの排気量で、最大出力116馬力、最大トルク200Nmを発生させる。 グレードは“1.0 TFSI”と“1.0 TFSI sport”の2種類で、sportはLEDライトやクルーズコントロールなど、より快適に運転できる装備が追加されたモデルだ。

(2)1.4リッター 直4インタークーラー付きターボチャージャー

欧州仕様のQ2には、ガソリン、ディーゼルそれぞれ3種類のエンジンがラインナップされるが、日本にはディーゼルモデルはラインナップされず、1.4リッターのガソリンモデルとなった。ただ意外だったのは、COD(cylinder on demand/気筒休止機構)を採用してきたことだ。燃費が執拗に重視される日本市場で販売するには、やはり少しでも燃費がよく見えるモデルを導入する必要があったということだろうか。

1.4リッターモデルの燃費は、カタログ燃費(JC08モード)で17.9km/L。同じクラスの日産 ジュークで18.0km/L、マツダ CX-3(1.5ディーゼルターボ)で23.0km/L。しかも150psmpパワフルな1.4ターボエンジンを搭載していると考えたら、十分に良い燃費と言えるだろう。

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▼アウディ Q2のグレード別スペック表

アウディ Q2のグレード別スペック表
1.0 TFSI1.0 TFSI sport1.4 TFSI cod sport
総排気量999cc1,394cc
燃費(JC08モード)国土交通省 認可申請中17.9km/L
エンジン種類直列3気筒DOHC
インタークーラー付ターボチャージャー
直列4気筒DOHC
インターーラー付ターボチャージャー
最高出力85KW(116ps)/5,000-5,500rpm110KW(150ps)/5,000-6,000rpm
最大トルク200Nm/2,000-3,500rpm250Nm/1,500-3,500rpm
駆動方式FWD(前輪駆動)
トランスミッション7速Sトロニック

◆新型アウディQ2のデザイナーが語る外装デザインのポイント

アウディ 新型Q2 1.0 TFSI
アウディ 新型Q2 1.4 TFSI
アウディ 新型Q2 1.4 TFSIアウディ 新型Q2 1.4 TFSI

マーケティングコンセプトに「#型破る」と銘打たれ、アクティブな“若者”をターゲットとするアウディ Q2で重要なのはそのデザインだ。なんとなくお気づきの方もいると思うが、アウディ 新型Q2は既存のモデルとは明確にデザインコンセプトが異なる。

既存のアウディラインナップは、伝統に裏打ちされたジェントルなデザインで、直線的なシルエットが高級感と堅実な印象を演出するショルダーラインと、丸みを帯びたボディが特徴であった。しかし“Qシリーズ”の新型は、“#untaggable(タグ付けできない)”の名のもとに、「ショルダーラインと丸みを帯びたボディ」という“型”を壊し、多角形をコンセプトにしたアクティブなデザインを実現したのである。

この新型Qシリーズのデザイナーであるマティウス・フィリップ氏の話では、Q2のデザインを思いついたのは河原の石がきっかけだそうだ。河口に近い河原の石は、長年の旅で角が取れ、丸みを帯びた均一なシルエットだが、源流に近い生まれたばかりの意思は、エッジが立った個性的なシルエットである。この粗削りな形こそが、ターゲットとする“若者”の姿なのだという。

そのため、アウディ Q2では、伝統のショルダーラインを削り取ることで新たな“面”と“線”を生み出し、多角的で躍動的なデザインとしたという。また、これまでAシリーズとQシリーズで同じに見えると指摘されていたシングルフレームも見直し、今後のQシリーズにも展開される、Qシリーズ専用のシングルフレームのデザインを作った。

そのほか、Cピラー部分を別のパーツとすることで、ボディと異なる素材を装着することができるのも特徴だ。オプションにはなるが、ボディと違う色やリアルカーボン素材のブレードを選択することができる。Cピラーがボディと違う色になるだけで、ボディが引き締まって見えるので、少しでも個性を表現したい人にはお勧めのオプションだ。

デザイナーのマティウス・フィリップ氏も、リアから見たデザインが、アメフト選手のショルダーのようにワイドで力強いラインなので好きだと言っていた。

>>アウディ Q2の外装デザインを画像で見る

◆新型アウディQ2の内装はシンプルで機能的

アウディ 新型Q2 1.0 TFSI
アウディ 新型Q2 1.4 TFSIアウディ 新型Q2 1.0 TFSI

アウディの伝統という型を破った派手な外観の一方、内装は打って変わってアウディらしいデザインだった。

エントリーモデルの“1.0 TFSI”は、シンプルで機能的なデザインが施され、余計な情報が目に入ってこない分、ドライブに集中できることだろう。ただ、300万円という価格の割に、カジュアルなシート素材な点は気になった。

上級グレードである“1.0 TFSI sport”と“1.4 TFSI cod sport”は、D型のステアリングホイールが採用され、バーチャルコックピットと相まってスポーティーな印象を受けた。シートも、適度な反発感があり上質な素材なので、体への負担も少なそうだった。

トヨタ C-HR等、デザイン重視のコンパクトSUVは、その特性がゆえに視界が狭くなりがちだが、アウディQ2はヘッドクリアランスが広くとられていたため、前方の視界は良好だった。また、太いCピラーは、そこまで広報の視界に影響力を持っておらず、普通に運転する分には特に気にならないと感じた。

>>アウディ Q2の内装デザインを画像で見る

◆新型アウディQ2の発売、および納車は6月!

新型Q2の発売と納車は、2017年6月中旬とのこと。また、280台限定で、オプション装備などがお得な価格で設定された“アウディ Q2 1st edition”が販売されるので、購入を検討している方はお近くのディーラーへどうぞ。

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筆者オートックワン 編集部
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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