[試乗]アウディ A4に追加されたベーシック版 ”1.4 TFSI”/思いのほか良好だった1.4リッターの走りっぷり(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正
A4シリーズのベーシックモデルが登場
2016年にデビューしたアウディの主力セダン<A4>に、新たに”1.4TFSI”搭載モデルが追加された。他モデルを下回る400万円台の価格設定とした、A4シリーズのベーシックモデルだ。果たして1.4リッターガソリン直噴ターボTFSIエンジンは、過不足なくA4を走らせることが出来るのか。走行性能、そして燃費など、気になるA4 1.4 TFSIのインプレッションを、モータージャーナリストの岡本幸一郎さんがお届けする。
価格帯は新型A4で初めて400万円台の設定に
2016年の前半よりニューモデルが日本に導入されているアウディ A4は、一見すると従来型からあまり変わっていないようにも見えるものの、中身はすっかり一新されていることは、すでに別記事でもお伝えしているとおり。
そのA4に2016年10月末から追加された、1.4リッター直列4気筒直噴ターボ ”TFSI”エンジン搭載モデルの価格は、セダンが447万円~478万円、アバントが476万円~507万円。2.0リッター車のセダン518万円~、アバント547万円を大きく下回る価格帯から選べるようになったことを、まず歓迎したい。
7速Sトロニックも小排気量化に対応した最終減速比に
A3以下ではすでにおなじみの1.4リッター直噴ターボエンジンが、A4に搭載されるのは初めてのこと。A4のエントリーモデルとしては、従来型に存在した1.8リッター直噴ターボエンジン+CVT搭載モデルに比べると、FWDのみという点は変わらず。ただし組み合わされるトランスミッションが新型A4 1.4 TFSIではDCTの”7速Sトロニック”となった点が特筆できる(これは2.0TFSI・FFモデルも同様)。
>>アウディ A4 1.4 TFSI スポーツ[FF] フォトギャラリー
そのSトロニックは、2.0リッター車と同じギアレシオながら、加速性能を確保すべく小排気量化に合わせて最終減速比が高められている。
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