アルファロメオで北海道を爆走!ドリフト! ステルヴィオのパフォーマンスを体感(4/5)

  • 筆者: 嶋田 智之
  • カメラマン:FCAジャパン株式会社
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ジムカーナにも使われる特設コースで爆走してみた!?

そして、特設コース。こちらは冬期以外にはカートやジムカーナなどに使われているクローズド・コースを利用した3種類。いずれも基本は圧雪路、ところどころ凍結路といった路面だった。ここではほとんどDモードに固定して、あまり常識的とはいえないレベルで、ちょっとばかり元気よく走ってみた。

静止状態からアクセル・ペダルをガバッと踏み込んで勢いのいいスタートを試みると、リアタイヤが空転したかしないかのうちにフロント・タイヤが駆動を開始するのがよく判る。同時にリアタイヤにも制御が入って、空転を抑えながら効率よくスルスルと加速を開始する。ホイールスピンをするばかりで前には進まない、ということにはならない。ドライバーが不用意にラフなアクセル操作をしてしまっても吸収してくれる、というわけだ。

こうした道で怖いのは、パニックブレーキ。一般道を走ってるときの不測の事態を想定してブレーキ・ペダルを一気にベタ踏みしてみたが、タイヤがロックしたまま滑るだけ滑って停まらない、ということにはならなかった。ロックするかしないかのうちにABSが作動して、上手に速度を削ってくれる。ABSの作動音やペダルに伝わってくる振動も、全く気にならないレベルだ。

激しい走行にも余裕でついてくるスペックに圧巻!

今回の試乗では完全なブラックアイスバーンに出会すことはなかったのだが、少なくともところどころ氷結してる圧雪路というレベルでは、ブレーキペダルを踏む不安というのは全く感じることはなかった。でも、それらは想定の範囲内。

今どきの4WDやスタッドレス・タイヤの性能の水準、それに電子デバイス系の進化の度合いを考えれば、できて当然というところもある。僕が最も興味を持っていたのは、コーナーが続くような場所ではどうだ?ということだった。

ステルヴィオのズバ抜けたバランス感覚を体感

嬉しいことにステルヴィオは、圧雪路の上であっても巧みなバランスを感じさせながら、とてもスムーズに気持ちよく曲がってくれた。こうした道では電子制御がバリバリに効きまくって安定は確保してくれるけど、期待するようには前にも横にも動いてくれない、というクルマも少なくない。

けれど、ステルヴィオはちょっとばかり違う。もちろん運転の仕方やモードの選択などによって安心感の高い状態で走ることができるけど、元気よくいってみたいと願えばちゃんと応えてくれるのだ。こうした滑りやすい路面の上でも、クルマの動きはあくまでも後輪駆動ベースと感じられるもの。コーナーからの脱出のときにアクセルを踏み込むと、リアがアウト側に向かって流れていこうとする動きを見せたりもする。

けれどそれはほとんど一瞬の出来事で、おっ?と思う間もなくフロントタイヤにも駆動が入って引っ張っていってくれるから、なす術もなくアウト側に滑っていっちゃうこともスピンしちゃうこともなかった。

>>次ページ:あらゆる環境下でも“ボロ”が出ない理由とは

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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