ドイツとも、日本とも違う・・・明確な2つの個性「ボルボ S60 T3 SE」「ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN」試乗レポート(2/3)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:阿部昌也
大排気量NAを想わせる滑らかさが印象的
さて、T3 SEは、S60/V60のベーシックレンジを担うモデルである。
エンジンは2.0リッターターボのT5エンジンをショートストローク化(93.2→70.9mm)した1.5リッターターボを搭載。152ps/250Nmと言うパフォーマンスを発揮する。
トランスミッションは、従来よりも約16%軽量化されたドライブ・イー用6速ATとの組み合わせだ(他のドライブ・イーモデルでは8速ATを採用する)。
世にあるダウンサイジングターボの多くは、低回転からモリモリトルクとレスポンスのいいトランスミッションの組み合わせで「小排気量とは思えない!!」と言う物が多い。
もちろんボルボの「T3」1.5リッターターボも、必要十分以上のパフォーマンスを備えているのだが、どちらかと言えばおっとりした性格。ターボを「どうだ!!」と声高らかに主張していないのがボルボらしい。
そういう意味では、大排気量NAに近いフィーリングで、その特性を活かす6速ATも、シフトスピードの速さやダイレクト感より滑らかさが印象に残った。
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