ドイツとも、日本とも違う・・・明確な2つの個性「ボルボ S60 T3 SE」「ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN」試乗レポート(3/3)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:阿部昌也
VIVA!刺激強めスポーツセダン!
その一方、T6 AWD R-DESIGNに搭載される2.0リッターターボ+スーパーチャージャーは、3.0リッターの直列6気筒ターボを搭載していた旧T6の後継となるユニットで、SUVの「XC60」や「XC90」にも搭載されている。
最高出力は306ps/400Nmと同クラスの過給エンジンと比べるとスペック的には控えめだが、低燃費と高効率とのバランスと言うわけだ。トランスミッションはドライブ・イー用8速ATとの組み合わせ。駆動方式はAWDを採用している。
ヨンクの高効率過給エンジン、やや短めの全長といい、実はスバルのスポーツセダン「WRX S4」と似たプロフィールでもあることに気付く。
その走りは前述のT3とは真逆。最近は洗練されすぎて刺激が薄れるスポーツセダンが多い中、「刺激強めのスポーツセダン万歳!!」と言った印象である。その意味ではWRX S4というより、むしろSTI寄りか!?
ターボだけの過給エンジンとは違い、低回転時のギクシャクした感じがない滑らかなフィーリングが特徴となるが、重量級モデル(XC60/XC90)ではどちらかと言うと穏やかな印象だったのに対して、軽量ボディ(とは言っても1720kg)との組み合わせは、数値以上にパワフルに感じる。ルーツ式スーパーチャージャー特有の「ミュー」と言った金属音はXC60/XC90より聞こえてくるが、クルマのキャラには合っているのかもしれない。
ドイツ御三家や日本車とは違う、明確な個性を持つ2つのセダン
現時点ではパワートレインは最新、プラットフォームは1世代前と言う過渡期のモデルではあるものの、T3 SEは数少ない「肩の力が入っていない自然なプレミアムセダン」、T6 AWD R-DESIGNは「スバルに足りない物を全て備えるスポーツセダン」と、ドイツ御三家や日本車とは違う “個性”をシッカリと備えたモデルと言えるだろう。
[レポート:山本シンヤ/Photo:阿部昌也]
ボルボ S60 T3 SE[FF] 主要諸元
全長x全幅x全高:4635x1845x1480mm(※キーレスドライブ装着車は全幅1865mm)/ホイールベース:2775mm/車両重量:1580kg/駆動方式:前輪駆動(FF)/乗車定員:5名/エンジン種類:「Drive-E」直列4気筒 DOHC 16V 直噴 ガソリン インタークーラー付ターボチャージャーエンジン/総排気量:1497cc/最高出力:152ps(112kW)/5000rpm/最大トルク:25.5kg-m(250Nm)/1700-4000rpm/トランスミッション:ギアトロニック 6速オートマチックトランスミッション/燃料消費率:16.5km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:215/50R17(前後)/車両本体価格:4,340,000円(消費税込み)
ボルボ S60 T6 AWD R-DESIGN(Drive-E搭載モデル)[4WD] 主要諸元
全長x全幅x全高:4635x1865x1480mm/ホイールベース:2775mm/車両重量:1720kg/駆動方式:四輪駆動(4WD)/乗車定員:5名/エンジン種類:「Drive-E」直列4気筒 DOHC 16V 直噴 ガソリン インタークーラー付ターボチャージャー/スーパーチャージャーエンジン/総排気量:1968cc/最高出力:306ps(225kW)/5700rpm/最大トルク:40.8kg-m(400Nm)/2100-4500rpm/トランスミッション:ギアトロニック 8速オートマチックトランスミッション/燃料消費率:13.6km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:235/40R19(前後)/車両本体価格:6,140,000円(消費税込み)
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