autoc-one.jp 記事・レポート 新車情報 試乗レポート トヨタ 新型プリウスPHVを実燃費テスト ~EV走行やHVモードは?2代目プラグインハイブリッドの性能やいかに!?~

試乗レポート 2017/4/12 14:17

トヨタ 新型プリウスPHVを実燃費テスト ~EV走行やHVモードは?2代目プラグインハイブリッドの性能やいかに!?~

関連: トヨタ プリウスPHV , トヨタ プリウス Text: 国沢 光宏 Photo: 和田清志・島村栄二
トヨタ 新型プリウスPHVを実燃費テスト ~EV走行やHVモードは?2代目プラグインハイブリッドの性能やいかに!?~

2017年2月15日、2代目となるトヨタ 新型プリウスPHV(プラグインハイブリッド)が発表された。新型プリウスPHVは、大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、初代モデルでは26.4kmだったEV(電気自動車)モードでの走行距離が、倍以上となる68.2km[カタログ値]まで可能となった。今回、そんな新型プリウスPHVを、自らプリウスやリーフ、アウトランダーPHEV、MIRAIなど、最新のエコカーを自家用車に所有してきた”エコカー大好き”な自動車評論家の国沢光宏氏が燃費テスト。走行区間は都内~軽井沢周辺の往復約350kmだ。気になるトヨタ 新型プリウスPHVの実燃費やいかに!?

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トヨタ 新型プリウスPHVのEV走行可能距離は50~60km、電気代わずか80円!?

トヨタ プリウスPHV 燃費レポート/国沢光宏
トヨタ プリウスPHV 燃費レポート/国沢光宏トヨタ プリウスPHV 燃費レポート/国沢光宏

新型プリウスPHVの“ECO性能”について報じられるスペックはカタログ値のみ[※充電電力使用時走行距離:68.2km(プラグインレンジ)/ハイブリッド燃料消費率:37.2km/L(JC08モード燃費)]。未だ実データが取れていなかった。

果たしてどの程度の環境性能を持っているのか? キッチリとチェックしてみることにした次第。

まずプリウスPHVにおける「PHVの基本性能」といってよいEV(電気自動車)としての航続距離(充電電力使用時走行距離)から。

これは満充電で走り始め、エンジン掛かるまでのEV走行距離を試す。といっても燃費計測と同じく、走行条件や運転テクニックにより幅があるので明確な数字は出せない。

そこで首都高の制限速度(40~80km/h)を守って走ってみたら、おおよそ60km程度。これが電気だけで走れるプリウスPHVの上限と考えていいと思う。

また、東京都内の街中を私の運転で走って(ブレーキは弱く掛け回生制動をキチンと使う)55km前後。平均的な運転だと50kmをイメージして頂ければ間違いなかろう。その場合、カラの状態から満充電まで夜間電力料金だと80円くらい。50kmの移動が80円で出来ちゃうんだからリーズナブルだと思う。

ちなみに普通のプリウスで50km走ったら、ガソリンを約2リッター消費する(プリウスPHVのハイブリッドモードも同等の燃費)。1リッター125円だとコストは250円ということになる。やはり電気を使った方が、圧倒的にエネルギーコストはお得だと考えます。しかもガソリンスタンドに行く手間もなし!

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日常ではEVのメリットを享受しながらロングドライブでの安心も担保

トヨタ プリウスPHV 燃費レポート/国沢光宏
トヨタ プリウスPHV 燃費レポート/国沢光宏トヨタ プリウスPHV 燃費レポート/国沢光宏

それにしても、プリウスPHVの電気自動車としての性能や快適性は素晴らしい。加速時に走行用モーター+発電機をモーターとして使うことで、日産 リーフと同等の追い越し加速なのだった。もちろん普通のプリウスより圧倒的にアクセルレスポンス良く、乗っていて楽しさすら感じる。ECOカーだということを忘れるほど。

一般的なプリウスPHVの使い方だと、1日あたりの走行距離が50kmを超えると言うことはあまりないと思う(毎日50km走ったら年間で18,000km)。したがって基本的には性能的にも実用上も、プリウスPHVは(ほぼ)電気自動車だと考えていいんじゃなかろうか。

いっぽうプリウスPHVが電気自動車と異なるのは、電気がなくなってもストレスなく走れること。

実際、電気自動車に乗っていて一番不安になるのが、電気残量が減ってきた時だ。同じルートを走っているなら問題無いけれど、帰りに寄り道したり、高速道路で降りるICを間違えたりすると、イッキに緊急事態となってしまう。プリウスPHVなら、電気自動車の魅力を持ちながら、安心出来ます。

アウトランダーPHEVと比べてもガソリン代はさらに半分くらいで済む

トヨタ プリウスPHV 燃費レポート/国沢光宏
トヨタ プリウスPHV 燃費レポート/国沢光宏トヨタ プリウスPHV 燃費レポート/国沢光宏

電気残量が無くなって以後、プリウスPHVは自動でハイブリッドモードに切り替わる。その時の燃費を計ってみたら、高速道路90km/h巡航だと27km/L程度。

例えば目的地まで109kmとしよう。55kmまで電気+54kmがガソリン2リッターということになる。価格は80円+250円の320円。燃費表示は109kmで2リッター消費だから54.5km/Lになる。ややこしい計算ながら、電気とガソリンの両方を使うPHVって全て同じ考え方でOK。

参考までに、EV距離50kmで燃費15km/LのアウトランダーPHEVに乗って同じ距離を走ると、電気料金100円+ガソリン代520円前後。電気料金は大差ないものの、ハイブリッドモードで比べるとアウトランダーPHEVはプリウスPHVに対し2倍もガソリン代が掛かるのだった。

とは言え、普通のガソリン車と比べたらアウトランダーPHEVだって圧倒的に安い!

例えばトヨタのセダン車、プレミオで109km走ったらおよそ900円。PHEVじゃない普通のガソリンエンジンを積むアウトランダーだと約1200円です。プラグインハイブリッド車は、ガソリン車の半分のエネルギーコストだと思えば間違いなし。

[レポート:国沢光宏/Photo:和田清志/島村栄二]

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トヨタ 新型プリウスPHV S ”ナビパッケージ”[FF] 主要諸元

全長x全幅x全高:4,645x1,760x1,470mm/ホイールベース:2,700mm/乗車定員:4人/車両重量:1,510kg(ソーラー充電システム搭載の場合1530kg)/駆動方式:2WD(FF・前輪駆動)/エンジン種類:直列4気筒DOHC ガソリンエンジン/総排気量:1,797cc/エンジン最高出力:98ps(72kW)/5,200rpm/エンジン最大トルク:14.5kgf・m(142N・m)/3,600rpm/モーター最高出力:[1NM]72ps(53kW)/[1SM]31ps(23kW)/モーター最大トルク:[1NM]16.6kgf・m(163N・m)/[1SM]4.1kgf・m(40N・m)/システム最高出力:122ps(90kW)/駆動用バッテリー種類:リチウムイオン電池/駆動用バッテリーセル容量:25Ah/駆動用バッテリーセル個数:95個/駆動用バッテリー総電力量:8.8kWh/トランスミッション:電気式無段変速機/ハイブリッド燃料消費率:37.2km/L[JC08モード燃費]/充電電力使用時走行距離:68.2km[プラグインレンジ]/タイヤサイズ:195/65R15/メーカー希望小売価格:3,666,600円(消費税込)

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筆者: 国沢 光宏

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