THE NEXTALK ~次の世界へ~ トヨタ チーム トムス 監督 舘信秀インタビュー(1/5)
- 筆者: 御堀 直嗣
- カメラマン:佐藤靖彦
THE NEXTALK ~次の世界へ~
日々進化する自動車技術。それを取り巻く自動車環境・・・。
現代人の生活は、この「自動車」という分野と、隔絶し難い関係であることは言うまでもない。世界中の自動車メーカー各社が生み出す最新テクノロジーは、まさに目まぐるしい競争社会の中で、それぞれの成長過程を築き上げ、それを私たちの生活を含めた広い分野へと放出しはじめている。
しかし、我々の生活と自動車の密接なる関係は、一体どのように形成され、そしてどのように発展していくのか。そんな疑問に立ち返りながら、自動車と深く関わり合う業界のキーマン達へ直撃インタビューを行う企画、それが「THE NEXTALK ~次の世界へ~ 」だ。
さて、今回のキーマンは、トヨタ チーム トムス監督 舘信秀氏。一体どんな話が聞けるのか・・・。
『恩は石に刻み、恨みは川に流せ』
ファクトリードライバー(自動車メーカー専属契約のレーサー)という言葉は、いまや死語かも知れない。
しかし、1960~70年代のレースを知る者にとっては、神々しい響きを持った言葉である。
ファクトリードライバーになることは、レースを志す者の憧れであった。
トヨタと日産が真っ向勝負していた時代、60~70年代の、トヨタ・ファクトリードライバーの一人が、舘信秀である。
今日、日本を代表するレーシングチーム監督として、また自動車用品メーカートムスの会長として、さらには、2010年からはじまった電気自動車レースの協会理事として、東奔西走の活躍を続ける舘信秀に、レースとクルマの魅力を問う。
舘信秀(たち のぶひで)プロフィール
1947年 3月23日 三重県出身
1965年 立教大学在学中にレースデビュー
1968年 トヨタ・モーター・スポーツ・クラブ(TMSC)入会
1971年 トヨタ・ファクトリードライバーとして契約
1974年 トムス設立
1982年 現役を引退し、チームオーナーに専任
1992年 ル・マン24時間レースで総合2位
2000年 JAF(日本自動車連盟)モータースポーツ評議員、ASEA(オートスポーツ・アンド・スペシャル・イクイップメント・アソシエーション)理事長、TMSC会長、全日本ツーリングカー選手権協会代表幹事、TRA(トヨタカーズ・レース・アソシエーション)会長など役職に就く
2010年 JEVRA(日本電気自動車レース協会)理事長
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