autoc-one.jp 記事・レポート 特集 エコカーの真相 エコカーの真相/ゼロスポーツ破産が物語る、コンバートEVへの不安とチャンス 2ページ目

エコカーの真相 2011/4/5 16:12

エコカーの真相/ゼロスポーツ破産が物語る、コンバートEVへの不安とチャンス(2/3)

エコカーの真相/ゼロスポーツ破産が物語る、コンバートEVへの不安とチャンス

「コンバートEV」という存在

筆者はゼロスポーツが過去に蓄積してきた技術力について、過大評価も過少評価もするつもりはない。

現実はひとつだけだ。それは、事業計画と技術が釣り合わず、事業破綻したということだ。

特に、課題は「電池」だった。

EVにとっての最大のネックである電池について、その詳細が不明瞭だったのだ。当初は、伊藤忠商事が実質的な経営に関わっている米国「エナデル」社製のリチウムイオン二次電池を搭載する予定だったが、その話が流れた。考えられるのは、価格が折り合わなかったことだ。

次に、「18650」を探した。

これは、直径18mm、高さ65mmの円筒形のリチウムイオン二次電池。

米カリフォルニア州のEVベンチャー、「テスラ・モーターズ」

俗に「パソコン用」といわれている民生品だ。この「18650」を米ベンチャーのテスラ「ロードスター」のように大量に搭載することを考えた。

結局、供給先もテスラと同じ、パナソニックと組むことになった。しかも、その発表は、ゼロスポーツが事業停止した10日前だ。こうした経緯を見ても、全てが後手後手となり、事業計画を圧迫していったことが分かる。

さらに、焦点はもうひとつある。それが、コンバートEVビジネス、という存在だ。

結論から言えば、自動車メーカー関係者でコンバートEVビジネスに賛成する人は限りなくゼロに近い。

その理由は簡単だ。

本来、ガソリン車やディーゼル車などで設計された車体に、いきなりモーターやら電池やらを積むのは「無謀」であり「危険」ということ。車両の重量バランスが根本的に狂ってしまうからだ。

さらに、衝撃安全性も大幅に改良する必要がある。

ちなみに、三菱「i-MiEV」は、軽自動車の「i」のコンバートEVではない。車両設計をゼロから見直した、全く違う車だ。

オートックワン公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック! オートックワン公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!