近藤真彦氏インタビュー|モータースポーツジャパン2008(1/2)
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:島村栄二
未来のモータースポーツファンへ
自らがレーシングドライバー、またチームオーナーとしての顔を持つ、近藤真彦氏。 モータースポーツジャパンのスーパーバイザーとして、レース界の活性化及び、当イベントの中心的な役割を担う氏が、今最も大切にしているものとは何なのか。そしてこのイベントに託した思いとは・・・。
近藤真彦氏が、オートックワン編集部の単独インタビューに応じてくれた。
Q1 MSJを行うにあたっての思惑とは? そして今後の発展に向けての考えをお聞かせ下さい
ご覧の通りMSJというイベントはお蔭様で大変な盛り上がりを見せています。
これは単に多くのモータースポーツファンの皆さんがいるからこそですが、裏では多くのスタッフの並々ならぬ労力があってこそ実現しているものだとも思うんです。ですが、僕のMSJに対する考え方は、ちょっと違っていて少し堅いかもしれません。
まず、このイベントというのは、とても良い催しです。ですから皆さん、毎年このイベントをさらに良くしていこう、さらに盛り上げていこうと、みんなの考え方がそういう方向へ向っていくのですが、僕はアドバイザーをしている割に、実はその過剰なマインドにブレーキをかける役目をしているのです。
要は慌てないでじっくりやって行こうと。盛り上がるのは勿論嬉しいことです。でも10万人の次は13万人、13万人の次は15万人と、来場者数ばかりを追わないで、10万人なら10万人のファンの皆さんを、いかに長くこのイベントへ足を向けさせるのかを一番に考えながら動いています。
僕がこのイベントで一番大切にしているファン、それは未来のモータースポーツファンと呼ばれる子供達です。だからこそ慌てないでじっくりやって行きたい。
これは打ち上げ花火のように2~3年のうちに一瞬で終わるようなものでは決してなく、この先もずっと子供たちのために残して行きたい、そう考えています。
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