ルノー ウインド 試乗レポート/岡本幸一郎(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
左ハンドル+5速MTのみの設定だが・・・
パワートレインは、少し前に発売されたトゥインゴ・ゴルディーニRSと同じスペック(最高出力98kW[134ps]、最大トルク160Nm[16.3kgm])の1.6リッターエンジンと、5速MTという組み合わせのみの設定。
速さに驚くほどでもないが、性能的には必要十分だ。
ただし、MTが5速というのが少々残念で、100km/h巡航時には3000rpmを大きく超えてしまい、やや騒々しくなる。もう1速プラスするか、5速ギアをロングレシオにして欲しいところで、そこだけをウインドの数少ない不満点として挙げておきたい。
左ハンドルのみ、MTのみの設定というのもウインドの特徴。
最近では輸入車も右ハンドルというのが日本では一般的になってきているわけだが、ウインドについては左ハンドルで良かったというのが筆者の本音。
このクルマがもしも右ハンドルだったら幻滅していたかもしれない。左足でクラッチを踏んで、左手でシフトチェンジして、ウインカーも左手で操作する(ISOのせい)のは動作が煩雑だし、トゥインゴの右ハンドルから想像するにペダルレイアウトが良くなるとは思えないし、そもそもこのクルマの放つ雰囲気には左ハンドルのほうが似合うように思う。
また、ATがあれば検討したいという人もいるだろうが、ぜひMTで乗って欲しいというのがメーカー側の思いと理解すべきだろう(将来的にはATも設定されるかもしれないが…)。
価格は255万円と、それほど高いわけではなく、内容を考えると、もう少し高くても驚かなかったという印象。左ハンドルのMTで2シーターというと、日本ではかなり特殊なクルマの範疇に入るものの、だからこそ欲しいという人もいることだろうし、クルマ自体の魅力度の大きさはお伝えしたとおり。
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