梅雨本番! 貴方のタイヤは大丈夫?擦り減ったタイヤはこれだけ怖い!(2/3)

梅雨本番! 貴方のタイヤは大丈夫?擦り減ったタイヤはこれだけ怖い!
(左)残り溝1.6ミリのレグノ GR-XIを装着した日産 セレナ/(右)新品のレグノ GR-XIを装着した日産 セレナ (左)新品のレグノ GR-XI/(右)残り溝1.6ミリのレグノ GR-XI 新品のレグノ GR-XIを装着した日産セレナの性能を試す山本シンヤ氏 残り溝1.6mmしかないレグノ GR-XIを装着した日産セレナの性能を試す山本シンヤ氏 新品のレグノ GR-XIを装着した日産 セレナ 残り溝1.6ミリのレグノ GR-XIを装着した日産 セレナ 新品のレグノ GR-XIを装着した日産 セレナ 残り溝1.6ミリのレグノ GR-XIを装着した日産 セレナ 残り溝1.6ミリのレグノ GR-XIを装着した日産 セレナ (前)「ECOPIA(エコピア)EP001S」(転がり性能AA/ウエット性能A)を装着したプリウス/(後)NEXTRY(ネクストリー)(転がり性能A/ウエット性能C)を装着したプリウス 「ECOPIA(エコピア)EP001S」(転がり性能AA/ウエット性能A)を装着したプリウス 画像ギャラリーはこちら

グリップやエコ性能のみならず「排水性」も年々進化を続けている

ブリヂストン ポテンザ RE-71R
ブリヂストン ポテンザ S001ブリヂストン ポテンザ RE-11

その進化の過程をブリヂストンのスポーツタイヤブランド「POTENZA(ポテンザ)」で見ていくと、1984年に発売された「RE71」は“方向性パターン”の採用により効率的な排水が可能に。1993年の「RE710」では、水の抵抗を少なくする“スーパースラントパターン”が採用された。

1995年の「S-02」では前方に水を吹き出さないようにするためにストレート溝をなくした“スーパースラントノンストレートパターン”を採用。1997年の「RE711」は乱流が起きにくい立体造形の“F1ノーズパターン”を採用。

2008年の「RE-11」は非対称デザインに加えて、溝側壁を立体造形した“シームレスステルス”を採用。

そして2015年の最新モデルである「RE-71R」は、角度の異なる溝を交互に配置した“セブングルーブ”や太い主溝で排水性を確保する“ワイドストレートグルーブ”などが採用されている。

新品タイヤと残り溝1.6mmのタイヤを比較テスト!

(左)新品のレグノ GR-XI/(右)残り溝1.6ミリのレグノ GR-XI

ちなみに、タイヤの溝を多くするとウエットの排水性は高まる一方、タイヤノイズやドライ路面でのハンドリング&ブレーキ性能、耐摩耗性能などは悪化してしまうので、いかに少ない溝で排水させるかがポイントとなっているそうだ。

だが、どんな優れたタイヤであっても使えば摩耗する。では、新品タイヤと摩耗したタイヤで性能はどれくらい異なるのか?

2台の日産 セレナに「レグノ GR-XI」の新品と摩耗品(残り溝1.6mm)を、約10mmの水たまり(台風並みの降雨量)の一般道を模したコーナーに70km/hで進入した際のクルマの挙動を体感してきた。

(左)残り溝1.6ミリのレグノ GR-XIを装着した日産 セレナ/(右)新品のレグノ GR-XIを装着した日産 セレナ
新品のレグノ GR-XIを装着した日産 セレナ残り溝1.6ミリのレグノ GR-XIを装着した日産 セレナ

まずは新品タイヤでトライ。ウエット路面に入る際に抵抗は受けるが、基本的にはクルマは何も起こらずコーナーを抜ける。

続けて摩耗品で同じようにコーナーへ進入。すると、車線からクルマ一台分ハミ出した。この時、ステアリングコントロールは全く効かず、まさに「成すがまま」だ。もし、対向車が来ていたらと思うとゾッとする。

確かに保安基準では残り溝1.6mmでも車検を通すことは可能だが、実際はここまで使う前に交換するべきだと実感した。タイヤの性能がダメなら、シャシーがよかろうがESCが付いていようが、どうにもならないことを理解してほしい。

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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