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試乗レポート 2005/6/17 17:23

ポルシェ 911カレラ4&カレラ4S カブリオレ 海外試乗レポート(3/3)

関連: ポルシェ 911カブリオレ Text: 河村 康彦 Photo: ポルシェ・ジャパン
ポルシェ 911カレラ4&カレラ4S カブリオレ 海外試乗レポート

今の911は紛れもなく“300km/hカー"と言える

ところが、さらにスピードが増して200km/hの世界が近づき、さらにはそれを大きく超えようという領域に迫ると、RWDと4WD仕様の走りのテイストの差は俄然明確になってくる。ひとことで言えば、そうしたシーンでの安心感は4WD仕様の方が圧倒的に高いのだ。ちょっとばかり真剣に両手でステアリング・ホイールを握り締めたくなってくるRWDモデルに対し、少なくとも230km/h程度までであればまさに「口笛混じりの片手でOK!」と、その程度の差が誰にでも実感出来るようになってくる。

そうした速度域での話題であるだけに、「ならば日本では余り関係ないだろう」とそんなコメントもある程度の説得力を持ってしまうのはやむを得ない。

現実的な実用最高速度がせいぜい150km/hとか170km/h止まり、といった日本やアメリカのマーケットでは、端的なところ「4WD化のメリットを享受しにくい」という表現を用いてしまっても良いかも知れない。実際、超ハイスピード領域での安定感やリラックス感などよりも、もっと日常的なシーンでのコーナー進入時の軽快感などを重視したい、とそんな人も少なくないはず。だから「911に4WDなんか必要ない」という声も決して無視は出来ない事になる。これから先も、911が全て4WDシャシーの持ち主となってしまうという事態は、やはり現実には少々考え難いわけだ。

一方で180km/h、あるいは200km/h以上の速度を日常的に“利用"するというドイツを中心としたヨーロッパ圏に住む人にとっては、これまで述べてきたような安定感の差というのは逆に「決定的なアドバンテージ」と受け取れるひとつの要因となり得るだろう。どんなに頑張っても250km/hしか出ない、という時代であればともかく、今の911は紛れもなく“300km/hカー"と言えるまでにそのスピード性能が成長を遂げている。すなわち、911の速さは今や「4WDシャシーの助けを必要とするレベルにまで達している」という事にもなる。そして実際に、アウトバーンをカレラ4/4Sカブリオレで飛ばしてみると、そんなポルシェ社の思いを強く実感出来るというのが、今回のテストドライブで改めて確認出来た事柄だった。

それにしても、そんな300km/h級のスピード下での高度なコントロール性までを手中に収めた4WDシャシーを、オープンエアならではの快感と両立させてしまったカレラ4/4Sカブリオレというのは、一体何と贅沢なモデルなのであろうか。「近年は混雑が随分と激しくなった」とは言われつつもまだまだ“時間をお金で買う"事が可能というアウトバーンで超高速のオープンエア・モータリングを楽しみつつ、ぼくは改めてドイツという国とポルシェというメーカーの考え方に思いを馳せざるを得なくなってしまった。

筆者: 河村 康彦

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