ダットサン「GO」「GO+」試乗・インドネシア 現地取材レポート/松下宏(2/3)

  • 筆者: 松下 宏
  • カメラマン:松下宏/日産自動車株式会社
ダットサン「GO」「GO+」試乗・インドネシア 現地取材レポート/松下宏
インドネシアのダットサン取り扱いディーラーに展示されている「ダットサン GO」 インドネシアのダットサン取り扱いディーラーに展示されている「ダットサン GO」 ダットサン GOとインドネシアを取材中の自動車評論家 松下宏氏 取材したダットサンを取り扱うディーラーにて 取材したダットサンを取り扱うディーラーにて ダットサン GO 試乗走行イメージ ダットサン GO 試乗走行イメージ 日産 グランドリヴィナ 試乗走行イメージ インドネシアの日産 第二工場 インドネシアの日産 第二工場 インドネシアの日産 第二工場 画像ギャラリーはこちら

日産の伝統的なブランド「ダットサン」を新興国のローエンドモデルで販売することの違和感

トヨタ AGYA(アギア)

日産がダットサンブランドで販売するGO(ゴー)とGO+は、インドネシアでは正式にはゴーパンチャとゴーパンチャ+とされている。前述したようにLCGCにはインドネシア名を付けることが求められているため、インドネシア語で「5」を意味するパンチャの名前を付けている。

参考までにほかのメーカーのLCGCを紹介すると、日産のGOに次いでLCGCとして認可された「トヨタ AGYA(アギア)」と「ダイハツ AYLA(アイラ)」はいずれもインドネシア専用車であるため、素直にこの名前が使われている。

ホンダの新興市場向け低価格車「Brio(ブリオ)」

ホンダは、インドやタイで販売されている「Brio(ブリオ)」をLCGCとして導入したため、「ブリオ サティア」というインドネシア専用のサブネーム付きで販売している。スズキも、ワゴンRをベースにしたモデルを「カムリオン ワゴンR」の名前で販売している。

日産に話を戻すと、日産が古くから持っているというか、日産本来のブランドである「ダットサン」をエントリーモデル用ブランドとして復活させることにして、インドやロシアなどで低価格車のGOの販売を始めている。それをインドネシアにも展開したわけだ。

個人的には、ダットサンが日産の伝統的なブランドであり、かつてはフェアレディZもサニーもダットサンブランドで販売されていた時代を知っているので、日産のラインナップの中でローエンドのエントリーカーがダットサンというのには相当に違和感がある。

インドネシアで日産は古くから自動車を生産し、販売してきたが、それはごく限定的な形であり、先行するトヨタやダイハツに対し、日産は後発メーカーであったのが実情だ。トヨタやダイハツなどを追い上げることを目指し、ダットサンブランドのGOとGO+の導入を決めたわけだ。

ダットサン「GO」「GO+」でインドネシア市場における販売を強化

日産 新興国向け新ブランド「ダットサン(DATSUN)」ブランドロゴマーク

日産の2013年のインドネシアでの販売台数は5万8,000台ほどにとどまっていた。

インドネシア日産のステファナス・アルディアント社長の話によると、2014年にはGOとGO+や人気のSUVである新型「エクストレイル」の発売で9万台を目指し、2016年には16万台を販売してインドネシア市場でのプレゼンスを高めていく計画としている。現在は5%前後にとどまっているマーケットシェアも、10%を超える水準を目指すとのことだ。

そのために2014年にダットサンブランドを立ち上げた時点で39店舗にとどまっていた販売店を、2014年の終わりには105店舗にまで拡大し、年内にダットサンブランドのGOとGO+だけで4万台を販売する計画である。

競合メーカーのLCGCがハッチバック車だけであるのに対し、3列シートのGO+をラインナップすることを強みにインドネシア市場での販売を強化していく計画という。

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

松下 宏
筆者松下 宏

自動車そのものはもとよりクルマに関連する経済的な話題に詳しい自動車評論家。新車、中古車を含めてユーザーサイドに立った的確な購入アドバイスを語ることで定評がある。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

日産の最新自動車ニュース/記事

日産のカタログ情報 日産の中古車検索 日産の記事一覧 日産のニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる