BMWグループとPSAプジョー・シトロエン、ハイブリッド技術提携強化のため合弁会社を設立
BMWグループとPSAプジョー・シトロエンは、両社の提携を新たな段階へと進めるべく、合弁会社を設立する合意を結んだ。
新会社の社名は「BMWプジョー・シトロエン・エレクトリフィケーション社」、出資比率は双方50%ずつとなる。
今回の合意は2月1日にフィリップ・ヴァランPSAプジョー・シトロエン会長とBMW AG取締役会会長のノルベルト・ライトホーファーとの間で取り交わされた。なお、両社はすでに2010年10月に、既存の提携対象分野をハイブリッドシステムへ拡大する覚書を結んでいる。
新しい合併会社となるBMWプジョー・シトロエン・エレクトリフィケーション社は、バッテリーパック、電気モーター、ジェネレーター、パワーエレクトロニクス、充電器などのハイブリッド部品の開発や生産を行なう。
さらに、ハイブリッドシステムのソフトウェア開発も手がけ、研究開発、生産、部品調達の共同化により、両社では、大きなスケールメリットの実現を目指すという。
今回の提携拡大の最大の目的は、両社の自動車ラインナップへの電気駆動システム導入促進に必要な標準ハイブリッド部品の開発。これらの部品について、欧州版オープンプラットフォームを構築し、ハイブリッド化分野における欧州業界の構造化を支援する狙いがある。
ライトホーファーは
「この合弁会社設立によって、両社は自動車の電化の分野で大きなスケール・メリットを実現することができます。また、持続可能なモビリティ実現へ向けた大きな一歩となります。」
と述べた。また、フィリップ・ヴァランは次のように話している。
「PSAプジョー・シトロエンは、この合弁会社の運営を通じて持てるノウハウをさらに発展、拡大し、ハイブリッドによる自動車革新をリードする欧州企業を作り上げます。」
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