三菱自動車、アイルランドにて電気自動車の実証試験を開始

三菱自動車は、アイルランドのダブリンにて、MCAE社、McL社とともに、アイルランド政府、及び、同国電力供給公社ESBとの間で覚書を締結し、アイルランドで初となる電気自動車の実証試験プログラムを開始することを発表した。

今後二年間に亘り、三菱自動車の新世代電気自動車『i-MiEV（アイ･ミーブ）』15台を使用して、アイルランド国内での電気自動車の普及に向けた実証試験が推進されることとなる。

今回の覚書締結は、2020年までにアイルランド国内の全自動車の10％を電気自動車にするという同国政府の掲げる目標の実現に向けた施策の一環をなすもの。アイルランド政府はすでに、電気自動車購入者に対する5,000ユーロの補助金交付や自動車登録税免除などをはじめとする各種措置の実施について発表していたが、今回の覚書締結により、その普及促進のために不可欠となる本格的な実証試験を、電気自動車の実車を用いて行うことが可能となった。

ESBは、2011年末までに、アイルランド全土の3,500箇所への充電器設置を、またこれに加え30箇所に急速充電器を設置することを計画している。同社は、15台の『i-MiEV（アイ･ミーブ）』を用いて、この全国規模の電気自動車充電インフラ構築を進めるにあたり必要となる様々な情報の収集を行うとともに、その活用を図っていく。

三菱自動車の新世代電気自動車『i-MiEV（アイ･ミーブ）』は、2009年7月から日本で法人を中心に販売を開始、本年4月からは個人向けの本格販売をスタートさせており、すでに、高い環境性能、コンパクトなボディならではの取り回しの良さに加え、動力性能や操縦安定性、静粛性や乗り心地などでも高い評価を得ている。また、海外でも複数の国と地域で実証試験を行っており、2010年末からは左ハンドル仕様車の欧州向け出荷も開始する予定である。