GM、韓国市場にシボレー導入
GMは、同社のトップブランドである「シボレー」を2011年に韓国市場に導入することを発表した。同発表は、2010年4月29日、釜山国際モーターショーの開幕に合わせて開かれた記者発表会の場で、GM大宇自動車技術のCEO であるMike Arcamoneにより行われた。
Arcamoneは、「シボレーの導入によって、我々は韓国の消費者に、シボレーのグローバルラインナップの中からエキサイティングな新車の数々を供給でき、これまで以上の選択肢を提供できるようになる。これによって、GM大宇の韓国市場における売上および市場シェアが増加する一方で、収益の拡大、GM従業員の雇用の安全強化、新たな雇用の創出がもたらされ、結果的に韓国への更なる投資につながるだろう。我々はシボレーの導入を、GMに長期的成功をもたらす鍵と見なしている」と述べた。
韓国での販売が予想される商品の一例として、GM大宇は釜山国際モーターショーの同社スタンドにて、人気のスポーツカー「シボレー・カマロ」の新モデルを紹介した。同モデルは2011年に韓国で販売される予定である。 Arcamoneは、「我々の市場調査によると、全韓国人の半数がシボレーブランドに馴染みがあり、80%超が特徴的なシボレーのロゴを認識していることがわかった。このことは、既に韓国の消費者たちの間にシボレーに対するポジティブなブランドイメージが存在することを暗示している。今回の導入に際し、我々には極めて大きな利点が見えている」と述べた。
また、Arcamoneは、今回のシボレー導入がブランドの入れ替えではなく、ブランドの共存を意味するものであることを強調し、「シボレーの立ち上げは、GM大宇および韓国の最大の利益のために決断した」と述べた。
著名なカーレーサー、ルイ・シボレーの名にちなんで1911年に創業したシボレーは、GMの4つのコアブランドのひとつである。昨年、シボレーはGMの世界売上の44%を占め、売上を前年よりも21%伸ばした。
GMインターナショナルオペレーションズのTim Lee社長は、「GMは韓国市場における我々の存在感を強化すべく、韓国にシボレーブランドを上陸させる。シボレーは昨年、330万台を世界130市場で販売し、世界第4位の乗用車ブランドとなった」と述べている。
グローバルコンパクトセダン「シボレー・クルーズ」の新型モデルや次世代ミニカー「シボレー・スパーク」といった商品の成功は、シボレーを世界で最も急成長を遂げている自動車ブランドのひとつにするうえで重要な役割を果たしてきた。シボレーの2009年の売上は2005年の2倍であった。
Leeは、「シボレーは北米やヨーロッパの成熟市場においても、また、アジア太平洋およびラテンアメリカの新興市場においても成功を収めてきた。韓国においてもシボレーは我々を新時代へと導いてくれると確信している」と語っている。
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