フェラーリ、599GTOを北京モーターショーでワールドプレミア

フェラーリ 599GTO

フェラーリは、599GTOの発表を世界に先駆けて中国で披露した。また、受賞歴のあるフェラーリ 458イタリアもアジア太平洋地域のモーターショーに初登場。 458イタリアの中国での販売は、 2010年7月開始予定となっている。

フェラーリ CEO のアメデオ・フェリーザは599GTOと458イタリアの公式発表を行い、その席で、スポーツカーの国際市場においてアジア太平洋地域の重要性が高まっている点を強調。2009年には、世界的な金融危機にもかかわらず、同地域でのフェラーリの売上高は3%増となり、フェラーリ事業の20%を占めるまでになっている。また、2009年の同地域での販売台数は1100台を超え、これにより、市場シェアは 47 %となった。

新型 599GTO は V12 ベルリネッタで、フェラーリの最速ロードーカーと称せるモデル。最高の高速ドライビングを追求する人々に向けて 599 台限定で生産の予定で、すでにすべて予約済みとなっている。市販車のプラットフォームを基本に設計されたものの、まったく異なるコンセプトで開発された 599GTO は、サーキット専用モデルの 599XX をベースにしており、 599XX の公道走行可能なバージョンとみなすことができる。

599 GTO はレースから得られる技術移転のメリットを直接吸収し、フィオラノ・サーキットでは 1 分 24 秒という最速ラップタイムを記録車輌重量 1459 kg で最高出力 670 bp を達成、そのパワーウェイトレシオは 2.23 kg/ps。また、 0 ~ 100 km/h 加速タイムはわずか 3.35 秒で、最高速度は 335 km/h を超える。

フェラーリ 458イタリア

458イタリアは ミッドリア・エンジン搭載の8 気筒 2 シーターベルリネッタで、「技術革新」「創造力」「スタイルと情熱」を統合したモデルであり、イタリアという国を表わす特徴が詰め込まれた車。フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼーモロはこの事実を称えるため、この車の名称にフェラーリの母国イタリアの名前を冠し、排気量と気筒数を加えることにした。

フェラーリ458イタリアはゼロから設計されたモデルで、サーキットから生まれた多数の技術革新(エンジンやシャシー、車輌ダイナミクス、電子系統、エアロダイナミクス、ドライバーとマシンのインターフェースなど、あらゆる車輌機能にかかわるもの)が取り入れられている。

排気量 4499 cc の新型 V8 エンジン(最高出力 570 CV )、 F1 デュアルクラッチ、車輌重量 1380 kg という仕様のおかげで、 458イタリアは 2.42 kg (1トンあたりの出力 413 CVに相当) という驚異的なパワーウェイトレシオを実現し、 0 ~ 100 km/h 加速タイムも 3.4 秒未満、最高速度は 325 km/h 超というパフォーマンスを発揮する。

458イタリアは 2009 年 9 月に発表され、専門家の称賛を浴び、すぐに国際的に著名な一連の賞――トップギア誌の「カー・オブ・ザ・イヤー」と「スーパーカー・オブ・ザ・イヤー」、 GQ 誌の「ベスト・スーパーカー・オブ・ザ・イヤー」(英)、クワトロルオーテ誌の「フェイバリット・スポーツカー」(伊)――を受賞している。

フェラーリ・スタンド

599GTO と 458イタリアと並び、 612スカリエッティ、フェラーリ・カリフォルニアの 2 モデルも、フェラーリのフロントエンジン搭載型の旗艦 2+2 シーター。 2008 年に発表されたフェラーリ・カリフォルニアはフェラーリ初の電動格納式ハードトップ・コンパーチブルで、いまなお商業的に目覚ましい成功を収めている。また、数々の国際的な賞を受賞するなど専門家からも相変わらず高い評価を得ており、最近では「 2010 年ベスト・コンパーチブル・カー」(アウト・モトア・ウント・シュポルト誌中国版)、「ベスト・スーパーカー・オブ・ザ・イヤー 2009 」(香港・カープラス誌)、「 2010 年ベスト・インポーテッド・キャブリオ」(アウト・モトア・ウント・シュポルト誌ドイツ版)、「 2010 年フェイバリット・キャブリオ」(伊・クワトロルオーテ誌)、「キャブリオ・オブ・ザ・イヤー 2009 」(スペイン・Auto Hoje誌)などを受賞した。

フェラーリと環境

フェラーリは市販車の効率に関する研究を定期的に実施しているが、環境への配慮はそれだけではない。フェラーリはここ数年、マラネッロの工場(鋳造から最終組み立てまでの全生産工程を実施)で採用されている各種生産方法に多額の投資を行ってきた。フェラーリは 2010 年中に二酸化炭素排出量を 3 万トン(40 %)削減し、粒子状物質排出レベルを 65 %引き下げる方針としている。この目標は、当社の太陽光発電システムやイタリア最大のトリジェネレーション工場(熱の生産のほか、温水や冷水への変換を行う工場)を活用することで達成でき、それによりフェラーリはエネルギーの面で完全に自給自足が可能になる。また、上記排出量の低減が実現すれば、フェラーリは、京都議定書の中期目標を予定よりも 10 年前倒しで達成し、しかも欧州の削減目標の 2 倍の量を削減できる。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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