ハイラックスサーフはアメリカではまだまだ現役!【SEMAショー2017】

「世界最大」のハイラックスサーフ(TOYOTA 4RUNNER)

近年のSEMAショーでは日本車を中心とする乗用車系、スポーツカー系の出展がずいぶんと増えたが、かつてSEMAショーといえばライトトラック(ピックアップトラック)やSUVが主流だった。しかし、展示の中心が屋外に移った現在もSEMAショーには多数のリフトアップ&ドレスアップされたライトトラックが所せましと並んでいる。「これどうやって乗るの?」と言いたくなるようなハイリフトのカスタムトラックも少なくない。(余談だが日本でも1980年代の終わり頃、渋谷センター街のチーム「BANDIT」を中心にハイリフトのピックアップトラックやハイラックスサーフが大流行した時代があった。)

ここに紹介するトヨタ4ランナー(日本名ハイラックスサーフ)も、威風堂々のスタイルが目を引く。「WORLD’S LARGEST 4RUNNER」(世界最大の4ランナー)を名乗るだけあって、迫力のリフトアップスタイルと、サスペンションをはじめ光輝くライトグリーンのパーツが多くの来場者を引き付けていた。ベースとなる4ランナーは1996年式で、製作者はTOBIG4U(=TOO BIG FOR YOU アナタには大きすぎるでしょ?の意味)でおなじみのEthan Mullani氏。ムラーニ氏は2015年のSEMAにも同様の4ランナーを出展している。

リフトアップされたカスタムトラックの多くは巨大なホイールとストリート指向のタイヤが搭載されることが多いが、こちらの4ランナーには伝統的なモンスタートラックスタイルのタイヤ~ミッキートンプソン Baja Claw(バハ・クロウ) TTC ラジアルが装着されているのも特徴。

以下、オーナー兼ビルダーであるムラーニ氏から詳細なスペックが届いたので記載する。

>>世界最大のハイラックスサーフの画像を見る(画像14枚)

ハイラックスサーフのスペック

シャシー/サスペンション

18インチ リーフスプリング

6インチシャックル(自作)

プロコンプ製 デュアルリザーバ付きショックアブソーバ

20インチ×14インチ American Force(アメリカン・ホース)製ホイール

タイヤ ミッキートンプソンBaja Claw(バハ・クロウ) TTC 54インチ

フロントアクスル Dana 44 (Jeep グランドワゴニア用)

前後ギア 538 Gears

ボディ&塗装

グリル AWC カスタムグリル24インチLED ライトバー付

ヘッドライト HID ファクトリーヘッドライトGreen Halo/ Demon Eyes

テイルライト LED テイルライト フルアンダーグロウグリーン

塗装 Maxwellデザインカスタムペイント ライムグリーン +アルミメタリック

インテリア&オーディオ

グラックスエードヘッドライナー

キャツキン製本革シート (グリーンステッチ入り)

パイオニア DVD/ CD 6800

オプティマ製イエロートップバッテリー6個

オルタネーター 300 AMP by DC Power

パフォーマンステクニークアンプ6基クラスX

サブウーファー キッカー製12インチL7 Q シリーズ

スピーカー キッカー製Mids and Highs 10スピーカー

エンジン&パフォーマンス

エンジン 3.4L / V6 シリンダーヘッドポート研磨

エアインテーク K&N コールド

カスタムチップチューン TRD Off Road

日本で今も根強い人気を誇るハイラックスサーフはアメリカのカスタムビルダーからも熱い支持を得ているのだ。

北米版ハイラックス~トヨタ・タコマ Mission Ready Vehicle MRV 5.11 Tactical Toyota Tacoma

クーパータイヤのブースに出展されていた5.11タクティカル仕様のトヨタ・タコマは、MRV Mission Ready Vehicleを名乗るだけあってボディカラーはデザートタン色でグリルまわりは装甲車っぽい風貌が特徴だ。

5.11タクティカルとは1979年に米国・カリフォルニアで設立されたアウトドア向けアパレルブランドで、米国でFBIアカデミーに正式採用されて以降、CIA、海軍特殊部隊SEALs、陸軍特殊部隊デルタのアンダーカバー・オペレーターや、PMC(民間軍事会社)など「本物」の世界でも絶大な人気を誇っている。

近年は日本でもハードなアウトドアスポーツやサバゲー愛好家を中心に人気上昇中で、2018年1月には初のオフィシャルフラグシップストアが横田基地前にオープンする。5.11タクティカル仕様のカスタムカーもこれまで多数製作されており、SEMAショーへも出展されてきた。

2017年のSEMAショーに出展された5.11タクティカル仕様のトヨタ・タコマはすぐにでも冒険、ヘビーなアウトドアにも出かけられる仕様で後部には5.11ブランドのヘビーデューティなバッグや小物入れが多数セットされている。また、装着されているクーパータイヤは「クーパーSTT プロ」と呼ばれるもので、STTとはスーパー・トラクション・タイヤを意味する。ダート&マッド8割、ロード&サンド(砂)2割の仕様でダートを走っても、泥や小石がタイヤにハマってトラクションを得にくくならないよう、また高速道路を走る際にタイヤを傷めないように、泥や岩を逃しやすい構造になっているのが特徴。ガチガチのダートからそのまま高速道路を安全に走ることができる。

トヨタタンドラ(OEM AUDIO+のデモカー)

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加藤 久美子
筆者加藤 久美子

山口県下関市生まれ 自動車生活ジャーナリスト 大学時代は神奈川トヨタのディーラーで納車引き取りのバイトに明け暮れ、卒業後は日刊自動車新聞社に入社。出版局にて自動車年鑑、輸入車ガイドブック、整備戦略などの編集に携わる。95年よりフリー。2000年に第一子出産後、チャイルドシート指導員資格を取得し、チャイルドシートに関わる正しい情報を発信し続けている。 得意なテーマはオリジナリティのある自動車生活系全般で海外(とくにアメリカと中国)ネタも取材経験豊富。愛車は22年間&26万km超の916アルファスパイダー。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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