地味系セダン”カムリ”が超カッコよく大変身!日本とは別次元のクールなモデルが勢揃い【SEMAショー2017】

今年のSEMAは、「カムリ祭り」!

2017年7月にフルモデルチェンジを受け10代目となった新型カムリが発売されたが、米国では日本での発表より半年前、2017年1月の北米国際自動車ショーにてワールドプレミアとして公開。その後、2018年モデルとしてデリバリーが開始された。その新型カムリをベースに、様々なオドロキのカスタムモデルが出展された。

>>NASCAR4人がカスタマイズした驚きのカムリを見る!(画像52枚)

アメリカのナンバー1セダンであるカムリがフルモデルチェンジを受け、新型発売から間もないということもあってトヨタ関連のブースでは、カムリに絡んだ出展が大変多かった。トヨタブースでの出展はもちろん、NASCARのPRブースにも、やたらカッコいいカムリが展示されていた。中でも最もクールなカスタムカーといえば、カムリでNASCARに参戦している4人のドライバーがそれぞれアイデアを出してビルドされた4台のカムリだ。各選手のアイデアを取り入れながら開発した4台のカスタマイズカーがSEMA2017で初公開された。

日本でも新型になってからというもの、「オジサンのセダン」というイメージもだいぶ払拭されたが、まだまだ、カムリをカスタマイズするという感覚は育っていない。しかし、アメリカではNASCARのドライバーが自由で斬新なアイデアをもとに、私たち日本人では考え付かないカッコいいカムリを作り出していたのだ。

NASCARに参戦する4人のドライバーがカスタマイズすると、さらに驚きの変貌を遂げた!

それでは4台の超クールなカムリを作った4名のドライバーと、それぞれのカムリを紹介してみよう。

どれもクールすぎて鳥肌立ちそう!凍りそう!

マーティン・トゥレックス・ジュニア選手

2017年現在、ファニチャー・ロウ・レーシングよりモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズにカーナンバー78のトヨタ・カムリでフル参戦中。2017年の同シリーズではポイントチャンピオンに輝いた。

トゥレックスが手掛けたカスタムカムリは、まさに彼の78番カムリカップカーをそのままロードゴーイングカーにした作りで、マットブラックペイント、ブラックオンブラックインテリア、20インチ・フォーマットのナスカー・スタイル・ホイール、そしてタイヤはイーグルF1のアシメトリック・ハイパフォーマンスストリートタイヤを履く。クローム部分に施されたコバルトセラコートが特徴的でフロントスプリッターと、リヤのリップスポイラーはハイウェイと、ストリートそれぞれで最適なダウンフォースを発生させる。インテリアはすべて黒で、シートのヘッドレストにはマーティン~のサインが入っている。

カイル・ブッシュ選手

2015年のナスカースプリントカップシリーズのチャンピオン。これまであまり意識されていなかったカムリの「野生の側面」に注目したカスタムをめざした。メタルフィニッシュが美しいエクステリアは、ハンドメイドされたリヤウィングやフロントスプリッター、リヤディフューザーが特徴。インテリアはカスタムレザーを多用しレッドステッチとロディーエディションのロゴが入った装飾品を備えている。

デニー・ハムリン選手

2006年にネクステルカップでルーキーオブザイヤーを獲得したハムリンは、2016年 デイトナ500で日系メーカー初の優勝をトヨタにもたらした立役者でもある。ハムリンのカスタムカムリはレーシングな面をより引き立たせるだけではなく、味わい深さと斬新さを両立させたカスタムを実現させている。サーキットを走った後に、そのまま街乗りで使えるような洗練されたスタイルが特徴だ。フェンダーを3インチ(約7.6cm)張り出したワイドボディとその下の真っ赤なアメリカンレーシングのホイール(20×10)。タイヤはミシュランパイロットスポーツ・カップ2(285/30R20)にサスペンションにはTEINの車高調システムを採用。内装はブラックレザーを基調としたレカロ製バケットシートでレーシーでありながらも快適性を重視した仕様になっている。

ダニエル・スアレス選手

スアレスは2015年 Xfinityシリーズのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した若いドライバーらしく、黒と白のコントラストが絶妙な独自のスタイルを貫いた。パールホワイトのボディにAピラーが黒という斬新な色使いでカーボンファイバーをところどころに使用して重量を抑えている。街乗りの雰囲気を残しつつ、カムリの最上級スポーツグレードとなる「XSEグレード」(日本未発表)のパフォーマンスを最大限に引き上げたカスタムとなった。

まだまだある超クールなカムリ

ここまで紹介した4台のカスタムカムリの他に、トヨタブースに出展されていたもう1台の特徴的なカムリを紹介しておこう。こちらは、NASCARのドライバー、TVアナリスト、トヨタ自動車によるコラボレーションモデルで、3D印刷技術を使用してカスタマイズされたことが最大の特徴だ。ボディパネルに始まり、ボンネットや前後バンパー、ロッカーパネル、リアディフューザー、ヘッドライトバケットに至るまで、すべて3Dプリンターを持って作られている。多くのパーツが最先端技術で作られている一方、シートは「野球用グローブ」に使われるのと同等のレザーを採用し、柔らかさと快適性をめざしている。

歴代カムリをずらっと展示

昨年のSEMAではカローラが生誕50周年を迎えたことで、初代から最新モデルまでの歴代カローラが展示されたが、今年はカムリの歴代モデルが展示されていた。カムリは1983年からアメリカでの販売が始まったが。全米デビューのその年に約5万2000台を販売し、3年後にはその3倍の約15万台超、さらに1997年には乗用車販売台数の1位を記録。この頃からアメリカにおけるカムリ最強伝説がスタートし、現在に至る。

[レポート:加藤久美子]

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加藤 久美子
筆者加藤 久美子

山口県下関市生まれ 自動車生活ジャーナリスト 大学時代は神奈川トヨタのディーラーで納車引き取りのバイトに明け暮れ、卒業後は日刊自動車新聞社に入社。出版局にて自動車年鑑、輸入車ガイドブック、整備戦略などの編集に携わる。95年よりフリー。2000年に第一子出産後、チャイルドシート指導員資格を取得し、チャイルドシートに関わる正しい情報を発信し続けている。 得意なテーマはオリジナリティのある自動車生活系全般で海外(とくにアメリカと中国)ネタも取材経験豊富。愛車は22年間&26万km超の916アルファスパイダー。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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