プジョー、ジュネーブモーターショー概要

プジョーは、ジュネーブモーターショーの概要を発表。創立200周年を迎えるプジョーは、新たなるアイデンティティ、新たなるテーマ、新たなるスタイリングを提案。コンセプトカーとして「5 by プジョー」を世界初公開。2015年までに世界の自動車メーカー・ランキングで3ランク・アップを達成するという目標を掲げている。

プジョーの新車攻勢

運転する喜びと環境性能を兼ね備えた多種多様な車を提供し、2009年度の登録車数ではフランス・メーカーとしてトップの地位を獲得したプジョーは、自動車総合メーカーとしての使命を果たし、伝統的に得意としてきた分野でリーダーシップを発揮することをその責務と考えている。

コンセプトカーである「5 byプジョー」をジュネーブで発表し、M2セグメント(大型サルーン)とHセグメント(最高級クラス)の融合という抜本的変化が生じつつある高級サルーン市場を窺う姿勢を明らかにすることにより、プジョーは大型ツーリングカーの分野における自社の歴史的地位を再解釈している。

新車攻勢には新ジャンルへの進出も含まれている。

・ 2009年にプジョーは、まずは3008クロスオーバーを、その後には5008コンパクトMPVを高スペック「大容量」コンパクト・カー市場に投入。

・ 2010年春には、プジョー初のリミテッド・エディション・モデルであるRCZを、2010年末には100%電気駆動式自動車第1号であるiOnをヨーロッパで発売。

・ 激しい競争を勝ち抜くため、BB1のエッセンスを具現化したモデルも投入の予定。

さらに、新たな市場の開拓にも力を入れていく。4月8日には新型408を中国で発売し、今後、他の市場にも投入する予定。

このような、中核的市場と新ジャンルへの二重攻勢にともない、プジョーでは2010年から2012年にかけて、全世界で新たに14車種を発売する予定としている。

環境面でのリーダーシップ

環境問題に果敢に取り組むことをプジョーは目下の目標に掲げている。

排出微粒子濾過(FAP)技術のパイオニアであるプジョーは、10年以上に渡ってこの装備を230万台近くのHDi搭載車に装着してきた。すでにヨーロッパで販売したプジョー車の50%が、二酸化炭素排出量130g/km未満を達成しており、ジュネーブでの展示車両にもそのような「低公害」車が4車種含まれている。

環境性能のさらなる向上を目指しているプジョーでは、小排気量の3気筒ガソリン・エンジンを新規に開発することで自然吸気エンジンの効率向上を推し進め、その一方で将来に備えて次のような新技術の準備も進めている。

・ 電気:2010年末に発売予定のiOnにより、プジョーはお家芸とも言える100%電気駆動式自動車の市場に復帰。

・ マイクロハイブリッド:2011年からの投入を予定しているe‐HDiシステムは、市街地走行での燃費とエミッションを最大で15%削減。

・ フルハイブリッド:2011年初頭発売の3008HYbrid4は、世界初の量産ディーゼル・ハイブリッド車になる。

HYbrid4は、同等の出力であれば燃費と二酸化炭素排出量を約35%削減できる画期的な技術です。「ゼロ・エミッション」モード、パフォーマンスの向上、4輪駆動といった特徴を備えている3008 HYbrid4では、3.8リットル/100kmと99g/kmという値を達成している。

RCZ HYbrid4は、このエンジンが様々な車種に適合することを示している。

・ 2012年には、再充電可能型HYbrid4技術を投入の予定であり、3008については2リットル/100kmの燃費と二酸化炭素排出量50g/kmを目標とする。

SR1、スタイル面のマニフェスト

プジョーはスタイリングを一新させる。SR1コンセプト・カーはその具現化としている。

明日のプジョー車のスタイリングを最も力強く、最も純粋に、最も突き詰めた形で表現した車がSR1。優雅さ、躍動感、ビジュアル的魅力、そして秘められた力が、SR1のスタイリングを言い表すキーワード。SR1は大型ロードスターという主題の再解釈であり、今後登場するプジョー車のトレンドを先取りしたものとなっている。

HYbrid4ガソリン・ハイブリッド・エンジンを搭載するSR1コンセプトカーは、最大出力230kW(313bhp)、二酸化炭素排出量119g/km(電動モードではゼロ)、4輪駆動および4輪操舵など、性能面もスタイリングに負けず劣らず特徴的となっている。

新たなモビリティ:プジョーは一歩先へ

5 by プジョーSR1

自動車、小型商用車、スクーター、自転車、そして多種多様なサービスで攻勢された総合的なモビリティ・パッケージを提供しているメーカーは、プジョー以外に存在していないと胸を張る。

・ 「モビリティ」という言葉に期待されるものは変化しつつある:プジョーはこの変化に正面から取り組み、独創的かつ革新的な総合モビリティ・サービスである「Mu byプジョー」をスタートさせる。

「Mu byプジョー」では、オンラインでの支払いが可能なプリペイド・カードを使うことで、プジョーの顧客やプジョー車のオーナーであるか否かに関係なく、どなたでも多種多様なモビリティ・サービス(自動車、小型商用車、スクーター、自転車、アクセサリー)をご利用できる。「Mu byプジョー」は、2010年上半期に運用を開始し、フランス国内での試験を経た後、ヨーロッパのその他の大都市(パリ、ベルリン、ブリュッセル、ロンドン、マドリッド、ローマ……)にサービス網を広げていく予定。

・ BB1は明日の都市交通についての従来とは違う提案です。全長は2.5mですが、4つの座席を備え、リチウムイオン・バッテリーによってゼロ・エミッションを達成。

プジョーではBB1のエッセンスを具現化した車の開発をすでに開始している。

・ プジョーというブランド名はプジョー・スクーターと同義。50ccから500ccまで、プジョー・スクーターは業界屈指の広いモデルレンジを誇っている。

コンセプト・スクーターであるHYbrid3エボリューションは、自然吸気のガソリン・エンジンで後輪を駆動する他、2つある前輪にもモーターを1つずつ内蔵しており、信頼できて安全な、効率の良い移動手段の1つの形を示している。

・ ヨーロッパ随一の自転車メーカーであるサイクルヨーロッパ社と世界規模で独占的な提携関係を結ぶことにより、プジョーは自転車の世界にも本格復帰する。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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