ポルシェ911がついに100万台!初代モデルの伝統を受け継ぐスペシャルカラーを纏って登場
ポルシェを代表するモデル「911」の記念すべき100万台目が5月11日、ツッフェンハウゼンにおいてラインオフした。
この100万台目の911は、1963年に発売された初代911の特徴を受け継ぐスペシャルカラー「アイリッシュグリーン」を纏ったカレラSである。ポルシェAGが保有し、ポルシェ ミュージアムのコレクションに加えるまでワールドツアーを行い、スコットランド高地、ニュルブルクリンク周辺、そして米国、中国、その他多くの国を巡る予定だ。
◆高い品質でこれまで製造された911の70%以上が現在も走行可能
ポルシェ911は新しいカテゴリーを確立し、高級スポーツカーセグメントの頂点であり続けている。2016年だけでも全世界で32,365台が販売され、数十年にわたってオンリーワンを維持し、コレクターズアイテムとなってきた。その高い品質はもはや伝説とも言える。これまで製造された911全車両の70%以上が現在も走行可能だ。
さらに、米国マーティング調査機関J.D.パワー社の「初期品質調査」(IQS)による品質ランキングでも常にトップを飾っている。
911は一般公道とサーキットの両方のために設計されている。世界中で開催される無数のモータースポーツの成功によって成功を収めている。およそ3万回におよぶレースにおけるポルシェの優勝の半分以上が911によって達成された。
ポルシェは、初代911の基本コンセプトから逸脱することはない。ポルシェAG取締役会会長のオリバー・ブルーメ氏は「私達は、スポーツカーに磨きをかけて完璧なものにするために911のテクノロジーを改善し続けてきました。それこそが、この車こそが革新的な技術そのものであり続ける理由です。私達は派生モデルによってモデルラインを拡張することにも成功しました」と述べている。
◆成功の要因は?
この成功の主な要因として911全車両が生産されるツッフェンハウゼン本社の生産拠点が挙げられる。
911、718ボクスターおよび718ケイマンの全ての2ドアモデルと多彩なモデルバリエーションは、最新の生産工程によってひとつのラインで管理されている。組み立て作業員は情熱と知識を備えた作業のエキスパートで、1台1台のポルシェをブランドにふさわしい品質で納品することを約束する。
ポルシェ AG労使協議会議長のウーヴェ・ヒュック氏は「911の成功を語る上でポルシェの従業員を欠かすことはできません。今日、100万台目の911を完成しました。自信をもって言える事は、私達が今でも最初の車と同じ情熱をもって911を製造していることです。近い将来、ツッフェンハウゼンで予定されているミッションEの生産はポルシェの新しい時代を告げるものです。そして、このミッションを成功させるためには高度な技能を備えた意欲的な従業員を必要とすることは明らかです。911が常にそうであったように、そしてこれからもそうであるように、ミッションEがエモーショナルな体験であることは彼らが保証します」とコメントした。
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