アウディ「R8 LMS GT4」を初公開…ニュル24時間でデビュー
アウディがR8 LMS GT4を初公開した。
R8 LMS GT4は、市販のR8 Coupe V10をベースとしたレーシングカーである。パワフルで高い安全性を誇るが、購入価格や維持費はリーズナブルな設定で、アマチュアチームに最適なモデルだ。
市販モデルのR8 Coupeと60%以上もの構成部品が共通で、生産工場も同じBollinger Hofe工場で行われる。このシナジーにより、新しいレーシングカーのオーナーは、購入価格や維持費の点で恩恵を受けることができる。
Audi Sportは2017年シーズン、この最大出力364kW(495HP)(グレードによる)のGT4モデルを、最終認証レベルに到達してレース出場申請が出せるように開発を続けていく。今年後半には生産準備にかかり、年末までに納車する予定だ。
アウディは2009年からR8 LMS GT3を供給しており、このモデルの成功を受けて2015年からは第二世代R8 LMS、2016年にはTCRカテゴリー向けのRS 3 LMSの供給を開始している。そして今回、Audi Sportの展開するモデルがさらに強化される。
<初参戦のレースはニュル24時間>
この生産モデルベースのR8 LMS GT4が最初に参戦するレースは、5月25日(木)~28日(日)に開催される『ニュルブルクリンク24時間レース』となる。
これにより、アウディブランドはまた一つ国際モータースポーツにおける成長カテゴリーに進出することになる。ヨーロッパで発足したGT4クラスは2017年には世界に広がり、北米、アジア、オーストラリアとヨーロッパの各レースに参戦する。
Audi Sport GmbHマネージングディレクターのステファン ヴィンケルマン氏は、「GT4カテゴリーのモデルが世界参戦できるレースシリーズは、現在世界中で13もあります。Audi Sport GmbHは、GT3とTCRカスタマースポーツのカテゴリーに最大規模で車両を提供しているメーカーの一つです。そして今、この注目のGT4クラスに向けても活動を行っています。この急成長しているセグメントと、私たちのレースカーと市販モデルとの間で共有されるDNAの組み合わせにより、アウディはハイパフォーマンスの闘いにおいて真のグローバルリーダーとなるという決意をあらたにしています」と述べている。
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