日産、インフィニティモデルに新型3リッターV6ツインターボエンジンを搭載

次期スカイラインクーペ(インフィニティQ60)に搭載か

※写真はイメージです

日産は、コンパクトで軽量の3リッターV6ターボエンジンを新たに開発し、2016年より一部のインフィニティモデルに搭載すると発表した。同エンジンは、長い歴史を誇るV6パワートレインのDNAを引き継ぎ、運転のしやすさ、効率性、パフォーマンスを理想的なバランスで実現している。

最大出力300hpと400hpの2タイプを設定した。2つのエンジンは同じ技術を用い、ドライバーのインプットに瞬時に反応する、力強い運転感覚を提供する。なお、生産はいわき工場で行われる。

クラストップの出力と効率性を実現する新技術

新型3リッターV6ツインターボエンジンは、燃費の最適化と共に、エンジンサイズに最も適した出力とトルクを生み出している。

300hpエンジンは最高出力300hp(224kW)/6,400rpm、最大トルク400Nm/1600-5200rpm。さらに高出力の400hpエンジンは最高出力400hp(298kW)/6,400rpm、最大トルク475Nm/1600-5200rpmとなり、高負荷の際、効果的に熱管理を行うためのインタークーラー用ポンプを2つ搭載している。同エンジンの燃費は、従来のエンジンから6.7%向上し、400hpエンジンでトップクラスの燃費を達成した。

【主な新技術】

◇アドバンスタイミングコントロール:スロットルのスピードを向上させた新型モーターをバルブタイミングシステムに組み込み、レスポンスを向上

◇新型ツインターボシステム:タービンブレードのデザインを最適化するとともに、新型のタービンスピードセンサー、インタークーラーシステム、電動アクチュエーターを採用し、パフォーマンス、レスポンス、燃費を向上

新型3.0リッターV6ツインターボエンジン

軽量化と効率性の向上

新型エンジンのコア構造の重量は194.8kgで、従来エンジンより14.1kg軽量化している。新しいターボチャージャーと先進的なインタークーラー(CAC)システム採用による加重は僅か25.8kgで、エンジン全体の重量は220.6kgとなる。また、新型エンジンは、従来のV6エンジンと比較し、エンジン排気量が19%(約0.7リッター)減少している。

軽量化に最も貢献したのは、エンジンブロックへのミラーボアコーティングの採用とシリンダーヘッド一体型エキゾーストマニホールドである。これにより、エンジンの軽量化だけではなく、熱がアルミ合金ボアウォールを通じてより効果的に分散されるため冷却性能が向上した。

新型V6エンジンに様々な新技術を採用したことで、同エンジン搭載車はより魅力的な走りを実現した。そのひとつが、スロットルの位置やエンジンスピードに応じ、燃料をより正確に燃焼室に噴きつける新型直噴ガソリン(DIG)燃料システムである。このシステムにより、新型エンジンはインフィニティに搭載するV6エンジンの中で、最もクリーンで効率的なエンジンとなる。また、最新型のバルブタイミングコントロールは、燃焼室における空気量をより正確に調整するとともに、新しい低摩擦のミラーボアコーティング技術は、従来のV6エンジンと比較し機械的な摩擦を40%軽減して、より滑らかなピストンの動きを実現する。

そして、新型3リッターV6ツインターボエンジンの最も重要な特徴のひとつが、新しい一体型エキゾーストマニホールドの採用だ。シリンダーヘッドと一体化することで、触媒コンバーターをエキゾーストポイントにより近い位置に置くことができる。これにより、高温の排気の通り道が短くなり、触媒コンバーターを従来型V6エンジンよりも2倍速く加熱することができ、エンジン始動から発生する排気も減少させる。

新しいアルミエンジンブロックは、シリンダーボアとストロークが同じ長さ(86.0 × 86.0mm)のスクエア型エンジンとして組み立てられている。その結果、低い機械摩擦と素早い始動を同時に実現している。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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