HondaJetの設計・開発責任者が日本人初の「ケリー・ジョンソン賞」を受賞

HondaJet量産1号機 デモフライトの様子

HondaJetの設計者であり、プロジェクトの開発責任者でもあるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company)藤野道格社長が、米国の学術団体「SAEインターナショナル」が主催する「ケリー・ジョンソン賞」を受賞した。

今回の審査では「HondaJetの独創的な主翼上面エンジン配置形態など先進技術の研究・開発を通じて、航空宇宙工学における学門的知見の発展に貢献した」として、日本人で初めての受賞となった。

受賞理由は、高速飛行時に発生する空気抵抗を低減する、独創的な主翼上面エンジン配置形態や、高速自然層流翼などの革新技術を開発し、HondaJetはクラス最高水準の巡航速度、燃費、客室・荷室の広さを実現したことや、これらの先進技術の研究・開発により、航空宇宙工学における学門的知見の発展に貢献したことがあげられた。

授賞式は、2015年9月22日~24日に米国シアトルで開催される「SAE 2015 AeroTech Congress&Exposition」で行われる。

◎関連記事:世界最大級の航空ショーでHondaJet量産1号機を初披露

SAEインターナショナルについて

SAEインターナショナルは、自動車をはじめとする陸上および航空宇宙輸送機器関連の産業に携わる法人や技術者、研究者などで構成され、その分野で国際的に広く適用されている主要な規格の策定や、個人や団体の表彰を行う世界規模の団体。

ケリー・ジョンソン賞について

ケリー・ジョンソン賞は、数多くの航空機を開発し航空宇宙産業に大きな影響を与えたクラレンス・ジョンソン(Clarence L. “Kelly” Johnson)氏の名前を冠して1992年に設立され、航空機や宇宙船における革新的な設計・開発に多大な貢献をした個人に贈られる賞。

過去の主な受賞者

2004年 バート・ルータン(Burt Rutan)氏:世界初の民間宇宙飛行を達成した「スペースシップワン」の設計者

1993年 ベン・リッチ(Ben R Rich)氏:世界初のステルス機「F-117」の設計者

藤野 道格(ふじの みちまさ) 略歴

1984年4月 本田技研工業株式会社入社 その後、四輪研究開発に携わる

1986年 和光研究センター(現在の基礎技術研究センター)にて航空機研究開発に携わる

1997年 HondaJetの研究開発にプロジェクトリーダーとして携わる

2006年 ホンダ エアクラフト カンパニー取締役社長(現在)

2009年 本田技研工業株式会社 執行役員(現在)

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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