日産、「日産ゼロ・エミッションファンド」を設立
日産リーフの走行で削減されるCO2を資金とし、 急速充電器設置及び森林保全活動に活用
日産は11日、同社の電気自動車(EV)「日産リーフ」で削減されたCO2を活用した個人名義のユーザー向け新プログラム「日産ゼロ・エミッションファンド」を立ち上げることを発表した。
「日産リーフ」は、電気自動車(EV)であるために走行中にCO2を一切排出しない。「日産ゼロ・エミッションファンド」では、リーフユーザーが走行した距離を車載通信ユニットを用いて「日産 カーウイングスデータセンター」へ集約、ガソリン車で平均的に排出されるCO2の量に換算し、集約されたCO2の年間総量を一般社団法人低炭素投資促進機構に売却する。
年間走行距離は、自動的に集約される仕組みとなっており、ユーザーは手間無くより正確な走行実績を把握することが可能となっている。
売却益はゼロ・エミッション社会の実現を加速させるために、急速充電器の設置及び森林保全活動に活用される。
CO2削減量は走行距離に応じて算出されるため、このファンドに参加するユーザーが多いほど、その分CO2削減量が増え、急速充電器の設置と環境保全に貢献することになるという。
森林保全については、一般社団法人more treesと協働で実施。
国内で保全が必要とされている森林に対し、「日産ゼロ・エミッションファンド」の売却益を活用して間伐を行い、「リーフの森」として再生していく計画だ。
日産ゼロ・エミッションファンドの概要
<対象者>
日産リーフを購入した個人名義のオーナーの内、ナビゲーションシステムを活用した日産の情報通信サービスである、CARWINGS for EVに申し込まれたお客さま
<認証クレジットの用途>
□ゼロ・エミッション車の普及を目的とした急速充電インフラの拡充
□間伐を通じた森林/環境保全活動 等
<共同実施者>
一般社団法人 低炭素投資促進機構
売却益の利用について
日産ゼロ・エミッションファンドを通じて売却されたCO2排出権はファンドの運営及び以下2つの用途に使用される。
急速充電器の設置
更なるEVの普及によるゼロ・エミッション社会の実現、及び利用者の利便性向上のため、ニーズに応じた適切な場所に急速充電器を設置。
森林保全
現在日本国内で保全が必要とされている森林を「リーフの森」として再生。 2012年度の対象地域は、東京都及び神奈川県横浜市の水源地域となっている以下の地域での森林保全活動に使用
対象地域(2012年度予定):山梨県 丹波山村、小菅村、道志村
林保全の対象地域は今後の売却益の動向をみて、順次拡大予定
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