メルセデス・ベンツ、公道のF1マシン「AMG プロジェクトワン」を世界初公開【フランクフルトショー2017】
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:Daimler AG
メルセデス・ベンツは、2017年9月12日から開幕するドイツ・フランクフルトモーターショー(IAA)で「メルセデス-AMG プロジェクトワン」のワールドプレミアを行う。
メルセデス-AMG プロジェクトワンは、F1ハイブリッド技術を備えた2シータースーパースポーツコンセプトカーで、AMGの50周年のハイライトを代表する車だ。F1直系のハイブリッド技術により、優れたレースパフォーマンスと効率の良い日常の使い勝手を兼ね備えている。
プロジェクトワンの最大出力は、1.000馬力を超え、最高時速は350km/hを超える。また、0km/hから200km/hまでの加速を6秒以内に行うことができる。
電動ターボチャージャー(MGU-H)を搭載した内燃機関とクランクシャフト(MGU-K)の電動機との熱効率は40%以上と、市販のガソリンエンジン車(約33~38%)に対し、効率の高さも兼ね備える。
しかしメルセデスAMGプロジェクトワンの目的は現在のF1ハイブリッド技術を用いて、トップクラスのスポーツ走行性能と日常遣いを兼ね備えた究極のドライビングマシンになるだけではない。パフォーマンス指向のプラグインハイブリッドドライブ技術、サスペンションレイアウトのさらなる開発、そして将来のメルセデス・AMGに役立つ車載エレクトロニクスの拡張性など、広い知見を得ることでもあるという。
プロジェクトワン 技術概要
■パワートレイン:ハイブリッドターボエンジン
F1同様の1.6リッターV6ハイブリッド直噴ガソリンエンジンは、メルセデスAMGペトロナスF1から供給される電動アシストシングルターボチャージを搭載。
4台の電動モーターは、1つはターボチャージャーに組み込まれ(MGU-H)、1つは、エンジン(クランクシャフト)
に直接取り付けられ(MGU-K)、残りの二つのモーターは前輪駆動に使われている。
■後輪駆動出力:500kW
■前輪駆動出力(モーター):120kW×2
■システム出力:740kW(1000馬力以上)
■電気走行可能距離:25km
■ドライブシステム:可変AMGパフォーマンス4MATIC +ハイブリッドドライブリアアクスル、電動フロントアクスルおよびトルクベクタリング付き四輪駆動
■トランスミッション:8速AMGスピードシフト
■0-200km/h 加速:6秒
■最高速度:350km/h
■革新的なカーボンファイバー半カバーを備えた専用鍛造ホイール
■ホイールサイズ・タイヤサイズ
フロント 10.0J×19インチ・285/35ZR19 ミシュランパイロットスポーツカップ2タイヤ
リア 12.0J×20インチ・335/30 ZR 20 タイヤミシュランパイロットスポーツカップ2
■F1スタイルのハンドル
ステアリングホイールとエアバックが一体化し、形状もF1風の変形となっている。モータースポーツ機能として、ホイールに、運転モードやサスペンションの設定、アッパーステアリングのLEDシフト表示などの調整機能を設定する。
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