マツダが業績好調の中で予想外の社長交代!新体制後の展開に内外から不安の声も?

  • 筆者: 国沢 光宏
  • カメラマン:オートックワン編集部/MAZDA
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業績を伸ばしてきた小飼社長が退任

マツダが突如社長交代を発表した。現在の小飼社長は2013年就任ということで5年目。マツダに大きい問題や課題、不祥事もなく、むしろ小飼社長になってから業績を順調に伸ばしてきたほど。トヨタの豊田章男社長との信頼関係も厚い。年齢だって63歳。本来ならあと1年続けても不思議ではなかった。

次期社長は意外なことに副社長の丸本氏(60歳)。年齢の問題もあり、マツダの皆さんの多くが「もう1年小飼さんで次は50歳台に若返ると思います。副社長が社長に昇格することは無いでしょう」と考えていたらしい。実際、最近の日本の大手企業の新社長は50歳台というイメージ。

新社長は開発出身ながら経営スペシャリストというイメージ

先日もマツダOBの皆さんと次期社長の話になったのだけれど、丸本さんは無いと思うというのが共通意見だった。そもそも丸本さんのキャラクターといえば、開発出身ながら(1999年に発売された2代目MPVの開発チーフを担当)、直近は財務を中心にした最高経営責任者である。

フォード時代、アメリカ人から高い評価を受け、マツダの歴代最年少役員に就任。以後、昇進は小飼さんより早かったものの、社長というより経営スペシャリストというイメージが強い。社交性無くメディアを嫌うことでも有名。インタビューなど“ほぼ”受けないことで知られている。

私も1999年のMPVの時から面識あるけれど、一度も話をしたことない。同業者に丸本さんの人物像を聞いてみたが、誰も知らないという、ある意味ナゾの人。皆さん笑っている顔をみたこと無いというから、相当マジメな人か? 社長になったら外に出てくると思う。楽しみだ。

「水清くして魚住まず」という厳しい声も

社内の評価といえば、社員の皆さん口を揃えて「とにかくマジメで細かいです」。細かいことを「重箱の隅をつつく」と表現するが、丸本さんの場合、重箱の隅に残ったお米の数までチェックしなければ気が済まないという。「魚心あれば水心」の反対にある「水清くして魚住まず」という厳しい声も。

開発担当のTOPである藤原常務とケミストリー合うと言われており、この派閥がマツダを動かしている。モータースポーツに参戦しなかったり、パワフルなエンジン搭載のモデル作らず、ひたすら堅実路線を歩んできた。結果として健全なマツダの財務体制を作り上げられたのかもしれない。

いろんな意味で今後の展開は読みにくい・・・

マツダはどうなる? 今以上に着実なクルマ作りを目指すことになりそう。電動化技術導入がマストの中国市場でも北京モーターショーに純粋なエンジン搭載車しか展示しなかったほど。また藤原常務、メディアの間でトヨタ嫌いとして有名(悪口を言いまくる)。いろんな意味で今後の展開は読みにくい。

クルマ好きとしては、明るくワクワクさせてくれるマツダになって欲しいと思う。丸本新体制の手腕に期待したい。

[TEXT:国沢 光宏]

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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