中嶋一貴/今井優杏の「あなたの愛車教えて下さい!」(2/3)

中嶋一貴/今井優杏の「あなたの愛車教えて下さい!」
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このサイズでLSと同じレクサスのサービスを受けられるのはお得!!

―やっぱりレーシングドライバーはスポーツグレードを選びますか。

ノーマルとスポーツがあれば間違いなくスポーツを選びます。理由はないんです。やっぱスポーツ!そんなもんです(笑)

―本能なんですかね(笑)。

しかもCTって、シートポジションがめちゃくちゃいいんですよ!

―そうなんですか?

はい、実は納車前から関谷さん(トムスレーシングチーム監督、関谷正徳氏)にも『CTはシート位置がめちゃくちゃいいぞ』と聞かされていて。実際乗ってみてその通りでした。

―どんな感じなんですか?それはドラポジがとりやすい、とかそういうことですか?

いえ、フォーミュラポジションライクなんです。アルテッツァはシートを替えているので、充分に低いはずなんですが、それでもCTに乗った後に座ったら、普通の椅子に座ってるみたいに感じてしまうほどです。

―ヒップポイントが低いんですか?

そう、だから実はとてもレーシングなクルマなんですよ。

このクルマがどういうコンセプトで作られたか、その背景は知らないですが、決して“オバちゃん仕様車”ではないことは乗れば解りますね。例える言葉が悪くてすみません。

―いえ、的確です(笑)

難点は筋肉痛のときの乗降が辛いこと。

―そんなにも沈んだ着座位置なんですね!これは意外でした。

あと、やっぱり燃費がすこぶるいいのも気に入ってますね。大体、運転の仕方がアルテッツァの頃から180度変わりました。

―どんな風に?

アルテッツァはMTだったので、信号からのスタートもアクセルを踏んでシフトアップしてくのが気持ちよかったんです。レブの感じも楽しみながら、燃費なんて一切見ないでサクサク運転してたけど、こっちだとCVTなのでシフトアップの必要もないですし、やっぱり瞬間燃費計も気にしちゃいますよね(笑)。

だからハイブリッドは加速することがキモチイイという感じではないですね。

でもそれはそれでジャンルの違う楽しさなんですよ。

―楽しむレンジが変わった、と。

過去の自分なら『有り得ない』と思ってた運転を今してますけど、これはこれで楽しいんですよ。

特に都内はスピードを出してもすぐに信号や渋滞で詰まるし。

ですので、信号の変わるタイミングを見極めながらシフトチェンジして、その結果、燃費計でいいスコアが出ると嬉しいです。

―サイズ感はいかがですか?

ちょうどいいです。中は充分広いですし、荷物もハッチバックなので結構積めます。

このサイズでLSと同じレクサスのサービスを受けられるのはお得ですよね。サービスは使わなきゃ『もったいない』ですから。

あ、貧乏臭くてすみません!

―一貴選手の意外な一面が…(笑)案外堅実?

はい、僕、超庶民派を自負していて。

だいたい貧乏臭くなきゃ、8年もアルテッツアに乗ってないですよ(笑)。

―処分しないで保存されてたんですもんね!実際イギリスにはどれくらい住んでいらっしゃったんですか?

5年です。

―現地ではもちろんクルマに乗ってたんですよね?

はい、TMG(ドイツ・ケルンにあるトヨタ・モータースポーツの本拠地)から借りてました。

日本にはない“アイゴ”です。これは1リッターで遅いんですけど(笑)、それからオーリス・アベンシスワゴン・ラブフォー・カローラなどをTMGの都合で色々貸与されていたんですよ。

―イギリスって日本と同じ右ハンドル・右側走行じゃないですか?交通に関して、なにか日本との違いはありましたか?

走る方向が一緒なだけで、本質は全っ然違います。

これ…僕に語らせたら長いですけど、いいですか?(笑)

―もちろんです!(笑)

ほんとにイギリスってクルマを運転しやすいように社会が出来てるんですよ。

基本的に交通は“流す”文化で、田舎の交差点はほとんどがランナバウト、つまりロータリー式になっていて、速度を落とさなくてもいいんです。

一度走り出したら、ブレーキで完全に停止するのは、ほぼ目的地に着いた時だけです。田舎では制限速度も高く、クネクネしてる山道でも60マイル、約90km/hなんですけど、もちろんそんな速度で走ってたら事故してしまいますが、それも自己判断に任されています。

イギリスは法律や規則で交通を縛るというより、個人の判断に任せる、という感じなんです。

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

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