国内自動車メーカーが連日の提携発表、業界再編が加速(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:オートックワン編集部
トヨタ・スズキに続き、ホンダ・日立が合同会見
本日の昼過ぎ「午後に日立と本田技研が社長まで出席する大規模な業務提携の発表をする!」という情報が流れるや、このニュースに株式市場も反応。午後になって本田技研の株価は急上昇している(日立製作所まで上がった)。興味深いことに昨日もスズキ自動車の株価が同じように上がった。以下、状況を紹介しよう。
2月5日の日曜日に「トヨタとスズキで大きな発表を行うらしい。提携の具体的な内容に関することか?」という情報が流れ、自動車業界に緊張が走る。果たして翌日の会見をみたら先端技術について協力関係を築いていくというのみで、内容カラッポ!具体的な動き全く無く、部品の共通化については「今後検討していく予定」。
あまりのショッパい内容に業界一同「やるやる詐欺みたいですな」。と2月7日の火曜日に茶飲み話をしていたら、突如「本日15時30分から日立オートモーティブと本田技研工業の合同記者会見を行います。出席者は両社の代表です」なるメール。トヨタとスズキの件があったものの本日は社長も出席するというから濃い内容か?
ということで業界の記者さん達は昨日に続き、他の仕事を後回しにして都内ホテルで行われる記者会見場へ。発表された内容やいかに?
電動化へ向けモーター事業の合弁会社を設立
何と「モーター事業の合弁会社を設立します」。実は業界筋では自動運転技術についての発表だと予想していた。ホンダは『ホンダ・センシング』に代表される制御技術が完全に遅れを取っていたからだ。
日立オートモーティブといえば、アイサイトで有名。画像解析技術では世界TOPクラスである。しかし問題点を抱えていた。スズキも日立のステレオカメラで自動ブレーキをやっていたのだけれど、突如トヨタと同じコンチネンタルに全て持って行かれたのだ。ホンダとガッチリ組めば、両社にとってウインウインの関係になるというもの。
なのにモーターだという。確かにモーター技術は重要だけれど「日立の工場団地の中に資本金50億円の会社を作る」という内容は両社の社長が出席して緊急記者会見を行うような重要度だったのか微妙。
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