新型は車名から“フィット”が外れた!ホンダ 新型「シャトル」新型車解説/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正/本田技研工業株式会社
“フィット”の名称が外れても後継車であることは変わらない
最近のホンダは、新型車を積極的に発売している。ジェイド、S660、ステップワゴンに続いて、2015年5月15日に新型「シャトル」がデビューした。
新型シャトルは「フィットシャトル」の後継に当たるクルマだ。新型では「フィット」の名称がはずされたが、クルマの成り立ちは同じ。エンジンやハイブリッドシステム、プラットフォームなどは現行フィットと共通で、ボディを拡大することによってコンパクトなワゴンに仕上げた。
ボディサイズは、全長が4,400mm、全幅は1,695mm、全高は前輪駆動の2WDが1,545mmになる。全高は立体駐車場を使えるギリギリの数値だ。
ベース車のフィットに比べると全長は445mm長く、全幅は同じで、全高は20mm高い。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2,530mmで共通だから、オーバーハング(ボディがホイールよりも前後に張り出した部分)が445mm伸ばされた。
今のクルマのデザインは、ロングホイールベース&ショートオーバーハングの方向に進化している。なので新型シャトルのオーバーハングを伸ばした外観は、フィットに比べると少しクラシックな印象だ。塊感や軽快感も乏しいが、その代わり重厚感は演出しやすい。
以前のフィットシャトルと同様、ボディはコンパクトでもミドルサイズワゴン風に見せている。
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