ホンダが2モーターハイブリッドを搭載した新型CR-Vハイブリッドを発表!【上海ショー2017】
- 筆者: 加藤 久美子
- カメラマン:Hiroto.kato
5代目CR-Vへ新たに追加されたハイブリッドモデル
1994年に日本で発売が開始された初代CR-Vから数えて、5代目となるホンダ CR-Vに追加されたハイブリッドモデルが上海モーターショーで4月19日現地時間14時(日本時間同日15時)にワールドプレミアとして発表された。
日本では4代目CR-Vが2016年9月で販売を終了。5代目CR-Vは昨年10月に北米で発表・発売されており、従来の2.4リッター 直噴DOHC i-VTECエンジンに加え、新開発の1.5リッター 直噴ターボエンジンを搭載したことで話題を集めた。
新型CR-Vに搭載された新型ハイブリッドエンジンとは?
現在、ホンダには新しいハイブリッド方式として以下の3種類がある。
1.1モーターの「SPORT HYBRID i-DCD」フィットやフリードに搭載
2.2モーターの「SPORT HYBRID i-MMD」新型アコードに搭載
3.3モーターの「SPORT HYBRID SH-AWD」→新型NSXや新型レジェンドに搭載
このうち、新型CR-Vに採用されたのは2番の2モーターを搭載した”スポーツハイブリッド i-MMD”。
i-MMDとはintelligent Multi Mode Drive(インテリジェントマルチモードドライブ)の意味で、EVドライブモード、ハイブリッドドライブモード、エンジンドライブモードと呼ばれる3つの走行モードを用意する。
ホンダが新たに開発したこのi-MMDでは発電用と駆動用それぞれのモーターと、ハイブリッド専用エンジンを備える2モーターハイブリッドシステムにより、EVドライブモードでは、文字どおりバッテリーの電気を走行用モーターに送って走行。ハイブリッドドライブモードは、バッテリーの電気だけで足りないときにエンジンを使用するが、この際、それまでのハイブリッドエンジンのように、エンジンの力を直接タイヤに伝えるのではなく、発電用モーターを回して発電し、その電気で走行用モーターを動かしてタイヤを回す、という流れとなるのが大きな特徴となる。
5代目CR-Vは過去最大のボディサイズ
ホンダCR-Vは1995年の初代デビューから代を経るごとに大型化し3代目以降はプレミアム感漂うミドルクラスSUVに昇格した。ボディサイズも初代と5代目を比べると、全長200mm、全幅約100mmと大幅に拡大。5代目では過去最大のボディとなっている。
エクステリアデザインももはや初代~2代目までの面影などみじんもなく、伸びやかなボンネットラインやロングホイールベース、短いリアオーバーハングにより、洗練され引き締まったエクステリアデザインを表現。ウイング形状のLEDポジショニングライト、ワイドに張り出したフェンダー、シャープで力強いフロント周りなどアグレッシブな印象も与えている。全グレードに17または18インチアルミホイールを設定。「液封コンプライアンスブッシュ」を採用したフロントストラットサスペンションとリアマルチリンクサスペンションにより、上質で快適な乗り心地を実現している。
中国ではハイブリッドでさえもエコカーとしては厳しい?
中国では急速にエコカー化が進んでおり、自動車メーカーには排出ガスのクリーン化、燃費の向上、そして電動化の3つの領域すべてにおいて世界最高レベルの達成を求められている。もはや、ハイブリッド車レベルでは、エコカーとして認めてもらえないという状況になりつつあるのだ。街中を走るバイクもほとんどが電気バイクで音もなく静かに何十台ものバイクが走る光景は異様ともいえる。(しかも夜、ヘッドライトを付けずに走っている電動バイクが多くあり、怖い!)
上海モーターショーの会場ではCR-V ハイブリッドをはじめ、このあとも電動化に向けた商品の投入を加速させることが発表された。そして早くも2018年には中国専用モデルの新型電気自動車の発売が予定されている。
[レポート:加藤久美子]
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