個性派ハッチバック 徹底比較(1/4)

現在、ヨーロッパの多くの国では、コンパクトなハッチバック車でありながら、各部のクオリティを高めたというモデルの人気が高くなっている。

リーズナブルな価格に手ごろなボディサイズ、それでいてスペースユーティリティにも優れるとあって人気が高まり、各社とも同カテゴリーに積極的にニューモデルを送り込んでいる。

今回はその中から、先だってデビューした、スズキSX4、フォルクスワーゲン・クロスポロのクロスオーバーカー2台と、フィアットのプレミアムコンパクトであるグランデプントの3台を取り上げた。 スズキSX4は、スイフトをベースに、SUVとコンパクトワゴンを足したようなパッケージングに仕立てたモデル。スイフトと同じく、SX4も世界戦略車である。

クロスポロは、ポロのマイナーチェンジと同時に追加されたモデル。見てのとおり、ポロをベースに車高を高め、SUVライクな架装を施したモデル。ただし、内容的にはかつてのゴルフ・カントリーのように本格的な4WDを備えるわけではない。 グランデプントは、ベーシックモデルであるプントのボディサイズを拡大するとともに、上級装備を与えたモデル。つまり、パンダとの差別化をより明確に打ち出したモデルといえる。

このように、いずれもベーシックモデルに対し、それぞれ何らかの付加価値を備えたモデルである。 価格的には200万円前後と、いずれも現実的。普通のコンパクトカーやハッチバック車に飽き足らないユーザーにとって、これらのプラスアルファ＝付加価値は大いに魅力となるはずだ。

とくに日本のマーケットでは、これらプラスアルファを備えたモデルの人気が高くなる傾向が強く、プラスアルファ内容がいかなるものかにより人気が大きく左右される。それぞれのモデルの魅力について見ていこう。